さよなら、昭和基地

越冬終了、昭和基地とお別れ 南極

2月4日、今日はついに昭和基地を離れる日。

振り返れば昭和基地に降り立ったのは2018年の年末。

右も左も分からない状態で、60次夏期間には気象部門としての仕事をしながら人生初の建設現場にも就職w

昭和基地で働くだけでなく超ド級の自然の中で野外調査をサポートする貴重な経験も。

夏隊が昭和基地を去り、31人で始まった越冬生活は繰り返しやってくるブリとの闘いの日々

寒い、暗い、しんどい。
でも、晴れた日には凄い景色が広がる。極夜の南極

寒くて暗い冬ならではのイベントも楽しみつつ冬を越す。

極夜を超えて昼が長くなり始めると野外活動が再び活発化。
野外の一大イベント、内陸旅行に参加してなかなかしんどいけど本当に貴重な体験をさせてもらった。

内陸旅行から帰ってきたと思ったら、気象部門のメインイベントである気象棟から基本観測棟への移転でバッタバタ。

移転後の混乱が少しは落ち着いたかな?って頃には61次隊が到着。
これまたバタバタな引継ぎ&夏作業が目白押しの慌ただしい日々を送って、2月1日に越冬交代。
そして今日に至ってます。

基本的に慌ただしい日々がずっと続いて、あっという間に昭和基地で過ごす時間が終わった感じ。
新しい世界の中で頑張れたことや得たものがいっぱいある一方で、力不足を痛感したりやり残したりしたこともいっぱい。

それでも差し引きすると圧倒的にプラスの方が多いんで、南極観測隊の一員としてここで働けたことは本当に幸せだった。
そう思える1年でした。

この時間を過ごせたもの、自分を送り出した後、チビたちを必死に支えてくれた奥さんのおかげ。
本当に感謝しかないです。

南極観測隊に参加することのメリットデメリットはそのうちゆっくり振り返ろうと思うけど、行ってみたいな…と思った人は大切な人への意思表明だけは早めにどうぞ。

いま、日本では62次隊が始動しようとしてるところ。
2020年夏にはその次の63次隊の公募が始まります。
気になる人は南極観測@国立極地研究所をチェックしてみてくださいな。

それでは、昭和基地最後の夜からさようなら。
海洋観測をしながら1ヶ月強の船旅。
次にネットが使えるようになるのは3月下旬になります。

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