南極からの帰り道

ただいま日本、ただいま我が家!ってなわけで無事に帰ってきたのが3月20日。
コロナさんによる移動制限をギリギリかわしての帰国でした。関係者の調整にホントに感謝です…。
しらせで越える赤道の旅もちょっとだけ気になったけど。

色々激変な気分で過ごしてる中、新年度になる前に昭和基地からの帰路をざっくりご報告です。

60次の越冬隊としての役目を終え、昭和基地を離れたのが2月4日。
見送る61次隊視点は61次隊のブログ 昭和基地最終便 ~ありがとう60次隊・夏隊~をどうぞ。

CHに乗って空から眺める昭和基地周辺。手前から奥に向かって伸びる2本の線はしらせが砕氷した航跡。

ちょっとしたフライトで1年ぶりのしらせへ。上空から眺める氷海、そしてその中ににたたずむしらせの姿が美しい。

昭和基地があるのは東経40度、南アフリカの南くらい。ここからまずは南極をぐるっと1/3周して東経150度に行ってから北上してオーストラリア東岸のシドニーを目指すのがお決まりのコース。第61次南極地域観測計画@極地研より

このぐるっと回ったり北上したりする間に何をしてるかというと、せっかくわざわざ南極に来たんだから途中の海や空もしっかり観測せねばってことで各種観測をしながらの航海になります。
特に今回の61次隊ではここでの海洋観測が目玉。科学的にとっても気になるけど、まだ誰も本格的に観測できてないトッテン氷河周辺でしっかり時間かけるために例年より長めの約45日の航海でした。

どんな海洋観測してたのか気になる人は…第61次南極地域観測計画61次隊の公式ブログをどうぞ。
ごめんなさい、丸投げします(^^;)

こんな海氷が分厚い海域に世界初の成果を求めて切り込んで行けるのはしらせのおかげ。観測船として見るとしらせの観測設備は控えめ。その代わりに観測船としては世界最強クラスの砕氷能力。

氷を割り、時には巨大な氷山の間を縫うように進む船旅は凄いの一言。

トッテンに向かう途中ではこんな不思議な色をした氷山も。

時々あらわれるクジラや海氷の上で休憩してるペンギンも旅に華を添えてくれる。

天気の悪い日が多かったけど何日かは船の上から満点の星空、少しだけオーロラも。

海洋&船上観測チームは忙しい日々だけど、自分含む昭和基地での仕事がメインな人たちはサポートする程度で比較的余裕のある生活。船でもゾンデ上げたり、昭和での観測データチェックしたり、報告書作ったり、最後の南極を感じながら艦上体育したり。

トッテン氷河の観測が終わるとオーストラリア東岸のシドニー目指して東経150度を北上。
そこに待つのは吠える狂う暴風圏!…だけど、ぼちぼち揺れたくらいで済んでホッとしたような物足りないような。

でも部屋のイスを固定しないと流れる程度には揺れましたw

北上開始して間もなく、最後の最後でこのオーロラはアタリだ!って日にすぐ曇ってしまったのは本当に残念…。船が揺れるからISO感度上げまくりの粗々写真です(^^;)

北上するにつれて日ごとに見た目が変わる海と空、上がる気温に極域を離れて中緯度に向かってることを実感。ポコポコっとした積雲、極域じゃかなりのレア物です。

そしてついに1年半ぶりの文明圏へ!ちゃんと?岩石でできた大陸の堂々たる存在感

そういえば飛行機雲もしばらく見てなかった

シドニーは噂通りの街並みの美しさ。散歩したり寝転がると最高に気持ちよさそうな海辺の公園。

ただしコロナ騒ぎで上陸はNGで帰国日程も前倒し。
なんとも生殺し感たっぷりだったけど、目の前に上陸制限中のクルーズ船が浮かんでるの見たら納得するしかありませぬ…

シドニー入港の翌朝にはしらせを下船。往路復路合わせて2ヶ月以上。本当にお世話になった凄い船。
明るいとこでちゃんと眺める&お別れしたかったなぁ。

久しぶりのバス。

久しぶりの飛行機。シドニー空港のJALカウンターではほっこりするオブジェ。

空からシドニー港に浮かぶしらせに別れを告げたらしばしの空の旅。わかるかな?

久しぶりの日本、久しぶりの60次夏隊メンバー。

そして久しぶりの家族。生後2ヶ月でサヨナラして1歳半になるチビ子には予想通りめっちゃ距離取られましたw

草、桜、川、街、スーパー。
あとはあんまり嬉しくない通勤電車。

色んな“当たり前”との再会。
そんな南極帰りの余韻と違和感を味わうこの1週間。

なんだけど、そんな気持ちをチクチクと邪魔してくれてるのがこのコロナ騒ぎ。
天災みたいなもんだから仕方ないし、家族と離れて南極にいるよりはずっとよかったとは思うけど…

早いとこ落ち着いてもっと日本を味わせてくれ~!


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