オーストラリアの空

11月25日に日本を出発し、26日からオーストラリアの西岸・フリーマントルで食料・水・燃料と諸々を補給中のしらせ。
観測隊としてはいよいよ長い南極生活に備えて最後の休息といったところ。

初の南半球、そしてオーストラリアの印象としては…
オーストラリア、でかすぎっ!!そして乾きすぎっ!!

日本(成田)→オーストラリア東岸(ブリスベン)のフライトが9時間。そこから国内便で西岸(パース)のフライトが5時間。
国内移動が3000kmオーバーとはさすが大陸…

国内便では外も見れたけど、内陸部は本当にまっ平&カラッカラ。空を楽しもうにも見事な青空でほとんどの時間雲はなし。
流れた水の後はあったから限られた時期(雨季?)にのみ流れてるんだろうなぁと。うーん、でかい。

そしてパースの少し先にある港町:フリーマントルがしらせの停泊地。古い街並みがいっぱい残ったとこで、なかなか素敵な雰囲気の街。
その中に割り込むしらせw

南半球の夏でしっかり太陽を浴びたここ数日。すでに北に昇る太陽や冷たい南風のせいで完全に方向感覚を狂ったような…。
そんな大陸ともお別れしていよいよ南極に向けて出港です。

カラッカラの青空&大陸を離れ、嵐渦巻く南氷洋へ。

もともと南極大陸をぐるりと回る西風のせいで常に波が高いエリア。さらに船出を歓迎するかのようにオーストラリアの南西に低気圧…。ひまわりリアルタイムWebより
オーストラリア気象局より

北側の高気圧との間で等圧線が混んでる領域も長く、強く長く吹き続ける西風でたっぷり成長した横波の中をつっきることに。
吠える40度→狂う50度→絶叫する60度 の3段活用?をしっかり楽しませてくれそうです(涙吐)

それでは、次はきっと南極から。

今年中には何か書けるかな??

しらせ出港!

11/10(土)の晴海埠頭。
荷物も満載して準備万端の砕氷艦しらせがお目見え。
出港前、乗組員や隊員の家族はちょっぴり乗船時間もあり。

国内を巡行しての訓練航海時は空っぽだった12ftコンテナも埋まり、なんとなく引きしまった姿に。外からは見えない船の中にも荷物がいっぱい。
南極・昭和基地への物資輸送は1年に1度のしらせのみ。
南極での活動計画立てて、必要な物を考えて、買って、どんな大きさ&重さの何を載せるかをリスト化して、検品うけて、揺れても大丈夫なようにしっかり固定して。

隊員それぞれがそんな苦労をしてるけど、輸送のとりまとめ担当者はそりゃもう大変な日々を過ごしてこの日を迎えたんだろうなと…。

そんな感慨深さは置いといて、ぼくも家族と一緒にしらせの中へ。

人&モノの輸送で大活躍する2機の大型ヘリCH-101は随時とコンパクトになって後部格納庫の中。ブレードが外せるだけでなく、尻尾も折り畳めるとは知らなかった。

船首が向くのは東京湾、そして遙か彼方の南氷洋。

ぼくたち観測隊はまだ乗らず、この日はあくまでも見送り。
観測隊は約2週間遅れの11/25(日)に成田から空路でオーストラリアへ。
西海岸のフリーマントルで先行してたしらせに合流。
オーストラリアでたんまり食料&燃料を補給したら、いよいよ11/30(金)には南極へ向かうことになります。

しらせが今どこにいるかは、進め!しらせ@極地研究所で随時更新中。

しらせに乗ったらその様子を随時アップ…といきたいとこだけど、出港しちゃえばネットはほぼ使えない。
12月中旬に南極・昭和基地に着いたあとも、2ヶ月しかない南極の夏を活用すべく必死に働くことになるとか。
なんせ1日中明るい白夜だからリアルに24時間働けちゃうわけです。
まあ1人がぶっ通しで24時間働く訳じゃないけど。…たぶん。

ってなわけで、そんな時は他力本願!

これまで極地研究所の情報発信は〝いかにも南極〟の雰囲気が強い越冬隊のネタが中心な昭和基地NOW!!がメイン。
60次隊では昭和基地に着く前から、必死に作業してる夏の話題も出してこうってことで60次隊NOW!!がスタート。
60次隊の活動を追いかけるにはオススメです。

この昭和基地&60次隊NOW!!はあくまでも観測隊視点。

もうひとつの南極の主役が、もちろん砕氷艦しらせ。そして海上自衛隊の乗組員。

しらせで越える南氷洋、そして南極・昭和基地で何をするか。
海上自衛隊が過去の活動記録を綺麗にまとめてるんでぜひぜひ。

【第58次南極地域観測協力行動】しらせ氷海を行く~海上自衛隊~@YouTube

広報ってのは組織の顔を担う重要な部署。
自衛隊は組織としてちゃんと広報に力を入れてるんだなぁとつくづく感心。
そしてちょっとうらやましい…

60次隊出発まであと16日!

思ってた以上にバッタバタなもんで放置してたこのブログ。そろそろ出発ってことでこちらもぼちぼち再開です(^^;

しらせに載せる荷物が落ち着いたいま、一番忙しいのは各種壮行会w
その中でも文句なしに一番大規模&格式高いのが11/8に開催された第60次南極地域観測隊員・しらせ乗組員壮行会。

友人、同僚、職場、観測隊…と色んな枠組みの壮行会があるけど、この壮行会は観測隊としらせ乗組員(海上自衛隊)の双方が参加。
もちろんそれぞれの関係者も集まるんでかなりの人数。

去年は南極希望者としてお邪魔させてもらった会に、今年は隊員として参加。
改めて、ここまで来たか…と感慨深かったりしやす。
60次隊NOW@極地研究所より

壮行会の実施に合わせて、60次観測隊の顔写真集も公開。
去年まではマジメ顔で固かったけど、今回は明るく笑顔verでの作成。※まだ配布のみ

多くが南極を自ら希望して、南極を楽しみにしている隊員。
うん、絶対こっちのほうがいいね!(・∀・)

そしてこの壮行会とセットで行われるのが隊員の家族説明会。
南極に何しに行くのか、どんな生活なのか、連絡手段はどうなるのか。
家族、特に小さな子供を残してく隊員にとっては非常に重要なイベントです。

説明会が終わった後の壮行会でも結構目立つ子供たち。
夏隊でも4ヶ月、越冬隊では1年4ヶ月のお別れ。
ものすごい変わるんだろうなぁ…。

一緒に過ごせずホントにゴメンと心の中で謝りつつ、だって行きたかったんだもん!と若干開き直りに似た感情も。
とりあえず奥さんに一生頭が上がらなくなる隊員が結構いるのは間違いなしw

泣いても笑っても出発まであと2週間ちょい。
それまで自分の準備も、家族の準備も整えてこうと思います。
あとは来年の隊員に向けた運用計画や引継資料もまだできない現状をどうしたものやら…。

ちなみに、観測隊の出発は11/25(日)に成田から飛行機だけど、しらせは一足早く明日11/10(土)に晴海埠頭から出発。
晴海埠頭からはもちろん、東京湾各地から姿が見えると思うんで興味のある人はぜひ。
昼前に出港予定です。
東京港港湾情報システムより