自己紹介

名前:いのすけ
性別:♂
年齢:1980年代前半生まれ
仕事:気象庁の中の人。主なスキルは空を見たり、天気予報を考えたり、天気図を眺めたり。気象予報士。
2018年11月から2020年3月まで第60次南極地域観測隊(JARE60)として昭和基地で越冬。
※もちろん個人としての発信、所属組織の見解とは一切関係ありません

好きな外遊び:登山(雪山含む)、スキー&スノーボード、バックカントリー(スノボ)
好きな内遊び:アニメ、マンガ、カラオケ
生息地:関西、関東、北海道が三大拠点 あとは北陸
その他:6歳♂と1歳♀、二児の父ちゃん。
長男坊には一緒に遊んでくれるようにせっせとアウトドア属性吹き込み中。
南極から帰ってガッツリ嫌がられた娘とも今では仲良し。

【このサイトを作るにあたって】
自分が山に出会ったのは富山の気象台で働いてる時でした。
3000m級の立山連峰のうち、2500mまでは黒部アルペンルートのケーブルカー&バスで楽々アクセス。
酸素がスッカスカの空気に息を切らせながら立山に登るあいだ、猛烈な勢いで自分の中の世界が広がるのを感じました。
本当に素晴らしい場所なので、ほんの少しでも興味がぜひ行ってみてください。

そんな立山連峰をおがむ富山の気象台には山の天気についての問い合わせがちょくちょくあります。
その中で、印象深かった問い合わせがひとつ。

「○○日の立山の天気が知りたいんだけど。」
「その日は寒冷前線が通過するんで昼頃には雨が降りだすのと一緒に気温は急降下。風も強いし特に稜線は厳しいですよ。」
「うーん、でもなんとかなるよね?」
「いや、だから登山にはかなり厳しい天気ですよ。」
「まあなんとかなるよね?」
「いや…それはあなたの力量次第だと思いますけど…」
~何度か同じようなやりとりを繰り返し~

この人は何を聞きたかったんだろう。
後になって考えると、この人はたぶん自分以外の誰かに「大丈夫」って言ってもらいたかっただけ。
どのくらい荒れるのかなんて関係ない。
そして、もし何か起きたら「まさかこんなことになるなんて思わなかった」で済ませるんじゃないだろうか。

「まさかこんなことになるなんて思わなかった」という言葉。事故や災害の現場でよく聞かれる言葉です。
「本当に考えたけど想定よりも悪かった」ならいいけど、実際には「(根拠もなく)大丈夫だと思ってた」場合が圧倒的に多いんじゃないでしょうか。

この天気、この気温、この風の中で自分は行動できるか。

これから状況はどのように変わり、どう対処するべきか。

天気についてちょっと学びつつ、自分がそこにいたらどうするかという想像力を磨く手助けになることを目指してます。

【最後に】
ブログのコメントはスパム対策で面倒な仕様にしてます。ごめんなさい。
直接連絡とってみたいと思った奇特な方はtwitterか、tenkinosusume(あっとまーく)gmail.com までお気軽にどうぞ。

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