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空の波、ケルビン・ヘルムホルツ不安定

せっせと外作業をしていた昨日(20日)の16時頃。
周りの景色を眺めてると何やら特徴的な雲を発見!

アップにするとこんな形。

これは『ケルビン・ヘルムホルツ不安定(性)による波状雲』。

大気の中にたまたま性質の違う空気が上下に接した境目がある場合、境目の上下で風の流れが違うと境目が乱れて“波”ができることがある。
これがケルビン・ヘルムホルツ不安定(性)。KH不安定とも。

それだけだと目に見えない乱気流で終わりだけど、いい具合に湿った空気があると今回みたいにちょうど波型の雲として可視化してくれたりします。

15時(12UTC)の高層観測データを見ると800hPaあたりにちょっとした逆転層。
雲の高さもちょうどいい感じだし、この境目で起きてたのかなぁなんて想像してみたり。エマグラム@ワイオミング大学より

しばらく残ってたけど18時頃には旬を過ぎたみたいでだいぶ形が崩れてました。

この雲自体はどこにだって起きる現象だけど、なるべく地表面がなだらか&広くて、遠くまで見渡せる条件の時がいい。
つまり南極はうってつけ!ってことで狙ってたんで実際に見れてうれしい限り♪
おとといの満月に続いていい物が見れてなんとも恵まれた数日。

そしてこの文章を書いてる時点で外は風速約25m/s。
雪も降って今夜から明日にかけてちょっと荒れる予想。
ホントに色んな表情を見せてくれる、面白いどなんとも忙しい南極暮らしです。

いい加減にブリザードのことも書きたいなぁ。

さあ、今回の荒天はブリになるか!?

南極でお月見

ネタがありすぎても整理する余裕のない南極暮らし。
このままではいかん!ということで今回は早めの整理。
2019年で一番大きいらしい今回の満月を満喫したってお話です。

まずは夕焼けに染まる昭和基地を眺め・・・

北の空の綺麗な地球影を楽しみながらお月さまの出待ち。

そして21時過ぎ。南極大陸の陰からお月さま登場!
う~ん、確かに大きい。ような気がするw
ちなみに手前の平らなところは海(海氷)。奥の斜面が南極大陸です。

さて、それでは南極の月をじっくり見てみましょ。

もうひとつ、アップでも。

南極の月、いかがでしょう。

あれ?と思った人はきっと夜空が好きな人。
北半球の日本と、南半球の南極。
ぜひ普段目にするお月さまと何が違うか見比べてみてください。

あと、もうひとつ南極の月ならではのことが。

こちら、月が一番高く上った20日1時頃の様子。
これでMAX。うーん、低い!

満月になるとき、月と太陽は地球を挟んで正反対の位置。
今の昭和基地はやっと太陽が沈んで夜っぽくなってきた頃。
太陽が沈んだ南の空を眺めると真夜中でもまだ薄明るい状態です。

地平線すぐ下には太陽が待機。その正反対に満月ってことで、お月さまはちょっとしか出てこれない。
国立天文台の暦計算室で調べたところ、昭和基地での月の見上げ角は一番高い時で約7度。
地を這うとまではいかないけど、かなりの低空飛行。

これは撮らねば、とコンデジでタイムラプスを仕掛けてたけど低温のため早々にバッテリーが切れてお蔵入りすることに(涙)
次は給電しながら撮るようにします・・・

仕事柄、昼夜問わず空を眺める時間が多い日々。
南極の空が1日ごとに表情を変えてくのがホントに面白いです。

もう少しすると本格的に星空を楽しめるはず。
そしていよいよオーロラの登場も近いかも??

それじゃ、最後にもう1枚。
南極っぽい写真で今回はおしまいです。
次はいつになるのやら(^^;

南極の夏の終わり

南極の夏の風物詩といえば、何といっても1日中太陽が沈まない“白夜”。

12月中旬、南極に向かって南下するしらせで白夜が始まり、それからず~っと太陽が沈まない時間を過ごしてきました。
最初は夜中でも真っ青な空に違和感を感じたけど、いつの間にやらすっかり慣れてた昭和基地暮らし。
何時までだって働けるぜ!的なノリで走り続けたこの1ヶ月。

でも最近、ちょっと息切れしてきた体で見上げる空が、夜中になると夕方っぽい雰囲気が濃くなってきた。

そしてついに。1月21日の未明、0時過ぎ。

地を這う太陽からの…

久しぶりの日没

そして約30分後、今さら感あふれる2019年の初日の出

遠くに見える山影からチラッと覗いた初日の出。
キレイではあったけど、丘の上で風に吹かれて寒かったもんだから拝んで早々に撤収しちゃいました。

あっという間に1月も残りわずかになり、2月1日には昭和基地の主役が59次越冬隊から60次越冬隊へと引き継がれる越冬交代式。
同時に60次隊の夏隊の作業の多くも締めに入り、しらせも離岸。
賑やかで慌ただしい昭和基地の夏が終わり、越冬隊だけで過ごす冬が始まることに。

だんだん融けてきた海も、そのうちまた凍りはじめるはず。
夜中の景色に夏の終わりを感じる1月下旬です。

南極なう。

ひさびさのインターネット。
ひさびさのブログ更新。

ってことで・・・南極なう。

2018年12月22日、ついに南極・昭和基地に到着しましたっ!!

色々あってすべてが遠い思い出になりかけてるけど、しらせの船旅をざっとおさらい。

2018年11月30日 フリーマントル出港

いきなり酔い止めに頼るなんて情けない…と思ってたら、速攻でお世話になりました。出港してから昼・夜・朝と3食連続で念入りな聖地巡礼をこなした後、諦めて薬に頼ることに。ありがとうア●ロン。

24時間走り続けるしらせの船旅は、めまぐるしく変化する自然を味わう日々。

出港して約1週間で初氷山!

氷山が増えてきたと思ったら…

べた凪で驚くような穏やかな海。

かと思ったら流氷帯に入り、寒々しい景色に一変。

南下するにつれて日ごとに夜が短くなり、ついに白夜がスタート。夜中もこんな空。

そして氷も厚くなり、ラミング開始!まずは氷の割れ目をうまく使いながらこじ開けるように進む。

氷という足場が増えてくると、色んな生き物の姿も。
正面からしらせを見物にきたアデリーペンギンたち。

そんなに近づいて大丈夫か?と心配になるころにやっと事態の重要さに気付く!たまに人身事故が起こるとか起きないとか…

流れ動く流氷帯が終わり、南極大陸の周辺にくっついて動かない定着氷からがラミングの本番。圧倒的な存在感を放つ自然に立ち向かうしらせ。バックして助走をつけての全力前進、氷にぶつかる&乗り上げて割りながらの地道な前進。

じりじりと進み、数日かけて昭和基地が見えてきたところでヘリの登場!

大勢に見送られてしらせを発艦。

氷の海をひとっとび。昭和基地のある東オングル島へ。

で、めでたく最初の写真にたどり着きました。

昭和基地に到着してからバタバタと1週間。今ではしらせも昭和基地に接岸してこんな景色。

とっても短い昭和基地の夏。生活の立ち上げ、物資の輸送、そして本題である各々の仕事。ありがたいことに(?)24時間沈まない太陽のおかげでたっぷり仕事ができてしまう環境。
オーバーヒートしないように気を付けつつ全力で頑張る、そんな日々です。

実際にどんなことしてるかは追々書いてければいいなと思うけど、こりゃ頻繁に整理する余裕はないなぁってのが素直な感触。
各隊員はみんな忙しんで今の昭和基地の様子は極地研究所や海上自衛隊の公式情報を追いかけるのが一番確実かと。

昭和基地にいる南極地域観測隊全体の動きは昭和基地NOW@極地研究所教員派遣プログラム@極地研究所
今回昭和基地に入った第60次隊の動きは60次隊NOW@極地研究所
しらせ&海上自衛隊の動きは第60次南極地域観測協力@海上自衛隊をどうぞ。

オーストラリアの空

11月25日に日本を出発し、26日からオーストラリアの西岸・フリーマントルで食料・水・燃料と諸々を補給中のしらせ。
観測隊としてはいよいよ長い南極生活に備えて最後の休息といったところ。

初の南半球、そしてオーストラリアの印象としては…
オーストラリア、でかすぎっ!!そして乾きすぎっ!!

日本(成田)→オーストラリア東岸(ブリスベン)のフライトが9時間。そこから国内便で西岸(パース)のフライトが5時間。
国内移動が3000kmオーバーとはさすが大陸…

国内便では外も見れたけど、内陸部は本当にまっ平&カラッカラ。空を楽しもうにも見事な青空でほとんどの時間雲はなし。
流れた水の後はあったから限られた時期(雨季?)にのみ流れてるんだろうなぁと。うーん、でかい。

そしてパースの少し先にある港町:フリーマントルがしらせの停泊地。古い街並みがいっぱい残ったとこで、なかなか素敵な雰囲気の街。
その中に割り込むしらせw

南半球の夏でしっかり太陽を浴びたここ数日。すでに北に昇る太陽や冷たい南風のせいで完全に方向感覚を狂ったような…。
そんな大陸ともお別れしていよいよ南極に向けて出港です。

カラッカラの青空&大陸を離れ、嵐渦巻く南氷洋へ。

もともと南極大陸をぐるりと回る西風のせいで常に波が高いエリア。さらに船出を歓迎するかのようにオーストラリアの南西に低気圧…。ひまわりリアルタイムWebより
オーストラリア気象局より

北側の高気圧との間で等圧線が混んでる領域も長く、強く長く吹き続ける西風でたっぷり成長した横波の中をつっきることに。
吠える40度→狂う50度→絶叫する60度 の3段活用?をしっかり楽しませてくれそうです(涙吐)

それでは、次はきっと南極から。

今年中には何か書けるかな??

しらせ出港!

11/10(土)の晴海埠頭。
荷物も満載して準備万端の砕氷艦しらせがお目見え。
出港前、乗組員や隊員の家族はちょっぴり乗船時間もあり。

国内を巡行しての訓練航海時は空っぽだった12ftコンテナも埋まり、なんとなく引きしまった姿に。外からは見えない船の中にも荷物がいっぱい。
南極・昭和基地への物資輸送は1年に1度のしらせのみ。
南極での活動計画立てて、必要な物を考えて、買って、どんな大きさ&重さの何を載せるかをリスト化して、検品うけて、揺れても大丈夫なようにしっかり固定して。

隊員それぞれがそんな苦労をしてるけど、輸送のとりまとめ担当者はそりゃもう大変な日々を過ごしてこの日を迎えたんだろうなと…。

そんな感慨深さは置いといて、ぼくも家族と一緒にしらせの中へ。

人&モノの輸送で大活躍する2機の大型ヘリCH-101は随時とコンパクトになって後部格納庫の中。ブレードが外せるだけでなく、尻尾も折り畳めるとは知らなかった。

船首が向くのは東京湾、そして遙か彼方の南氷洋。

ぼくたち観測隊はまだ乗らず、この日はあくまでも見送り。
観測隊は約2週間遅れの11/25(日)に成田から空路でオーストラリアへ。
西海岸のフリーマントルで先行してたしらせに合流。
オーストラリアでたんまり食料&燃料を補給したら、いよいよ11/30(金)には南極へ向かうことになります。

しらせが今どこにいるかは、進め!しらせ@極地研究所で随時更新中。

しらせに乗ったらその様子を随時アップ…といきたいとこだけど、出港しちゃえばネットはほぼ使えない。
12月中旬に南極・昭和基地に着いたあとも、2ヶ月しかない南極の夏を活用すべく必死に働くことになるとか。
なんせ1日中明るい白夜だからリアルに24時間働けちゃうわけです。
まあ1人がぶっ通しで24時間働く訳じゃないけど。…たぶん。

ってなわけで、そんな時は他力本願!

これまで極地研究所の情報発信は〝いかにも南極〟の雰囲気が強い越冬隊のネタが中心な昭和基地NOW!!がメイン。
60次隊では昭和基地に着く前から、必死に作業してる夏の話題も出してこうってことで60次隊NOW!!がスタート。
60次隊の活動を追いかけるにはオススメです。

この昭和基地&60次隊NOW!!はあくまでも観測隊視点。

もうひとつの南極の主役が、もちろん砕氷艦しらせ。そして海上自衛隊の乗組員。

しらせで越える南氷洋、そして南極・昭和基地で何をするか。
海上自衛隊が過去の活動記録を綺麗にまとめてるんでぜひぜひ。

【第58次南極地域観測協力行動】しらせ氷海を行く~海上自衛隊~@YouTube

広報ってのは組織の顔を担う重要な部署。
自衛隊は組織としてちゃんと広報に力を入れてるんだなぁとつくづく感心。
そしてちょっとうらやましい…

60次隊出発まであと16日!

思ってた以上にバッタバタなもんで放置してたこのブログ。そろそろ出発ってことでこちらもぼちぼち再開です(^^;

しらせに載せる荷物が落ち着いたいま、一番忙しいのは各種壮行会w
その中でも文句なしに一番大規模&格式高いのが11/8に開催された第60次南極地域観測隊員・しらせ乗組員壮行会。

友人、同僚、職場、観測隊…と色んな枠組みの壮行会があるけど、この壮行会は観測隊としらせ乗組員(海上自衛隊)の双方が参加。
もちろんそれぞれの関係者も集まるんでかなりの人数。

去年は南極希望者としてお邪魔させてもらった会に、今年は隊員として参加。
改めて、ここまで来たか…と感慨深かったりしやす。
60次隊NOW@極地研究所より

壮行会の実施に合わせて、60次観測隊の顔写真集も公開。
去年まではマジメ顔で固かったけど、今回は明るく笑顔verでの作成。※まだ配布のみ

多くが南極を自ら希望して、南極を楽しみにしている隊員。
うん、絶対こっちのほうがいいね!(・∀・)

そしてこの壮行会とセットで行われるのが隊員の家族説明会。
南極に何しに行くのか、どんな生活なのか、連絡手段はどうなるのか。
家族、特に小さな子供を残してく隊員にとっては非常に重要なイベントです。

説明会が終わった後の壮行会でも結構目立つ子供たち。
夏隊でも4ヶ月、越冬隊では1年4ヶ月のお別れ。
ものすごい変わるんだろうなぁ…。

一緒に過ごせずホントにゴメンと心の中で謝りつつ、だって行きたかったんだもん!と若干開き直りに似た感情も。
とりあえず奥さんに一生頭が上がらなくなる隊員が結構いるのは間違いなしw

泣いても笑っても出発まであと2週間ちょい。
それまで自分の準備も、家族の準備も整えてこうと思います。
あとは来年の隊員に向けた運用計画や引継資料もまだできない現状をどうしたものやら…。

ちなみに、観測隊の出発は11/25(日)に成田から飛行機だけど、しらせは一足早く明日11/10(土)に晴海埠頭から出発。
晴海埠頭からはもちろん、東京湾各地から姿が見えると思うんで興味のある人はぜひ。
昼前に出港予定です。
東京港港湾情報システムより

“南極の氷”の楽しみ方

砕氷艦しらせ、11月の出発を前に毎年恒例の全国巡航&一般公開がスタート!

訓練として、10月頭にかけて横須賀→横浜→苫小牧→新潟→博多→高松→横須賀と日本をぐるっと一周。

各地の港に寄港したときは一般公開もされるのが定番。しらせを直接見れる&乗れる貴重な機会。文句なしに他に同じような船はないんで気になる人はぜひぜひ。
細かい日程は砕氷艦「しらせ」平成30年度総合訓練の実施について@海上自衛隊やGoogle先生に聞いてみてください。

こういった南極関連イベントでまず間違いなく展示されるのが“南極の氷”。
南極からはるばる持って帰ってきたってだけでもまずまずありがたい気がするけど、今回は南極の氷をどっぷり楽しむ6つのポイントをお伝えしようかと。

① 歴史を楽しむ

南極から持って帰ってきた氷の一番大事なポイント。それは“氷山の欠片”ってこと。

巨大な氷の塊(氷床)に覆われてる南極大陸。
寒い南極では降った雪は融けることなくただ降り積もるのみ。厚く積もった雪は自分の重みでゆっくりと圧縮され、しだいに氷に変わってきます。
その氷も自分の重さでゆっくりと海に向かって流れ下り(特に流れが速いとこが氷河)、海に向かってせり出し(棚氷)、バキッと割れて流れ出す(氷山)。棚氷@Wikipediaより
※日本語のいい図が見つからなかった…

南極からお土産に持って帰る氷はこうした長い行程の最後、氷山の欠片を切り出してきたもの。

最初の“降った雪”からどのくらい時間が経ってるかというと…ザッと数万年!

数万年前というと、最後の氷河期(氷期)の真っ只中。
はるか昔に降り積もり、氷河期を生き抜いた氷の末裔が目の前にあると思えばありがたさ倍増間違いなし。
途方もない時間の長さに想いを馳せてもらえればと。

② 見た目を楽しむ

南極の氷、塊だと結構白っぽい。
でも、小さな欠片を手にとって眺めるとこんな感じ。

氷そのものは透明だけど中に小さな気泡がいっぱい。このせいで塊として白っぽく見えてます。
この細かな気泡が“南極の氷”であることの何よりの証拠。

降り積もった雪からできた南極の氷。
雪はたっぷりと空気を含んでて、ムギュッと圧縮されて氷になるときに空気も一緒に圧縮される。
その空気が丸まって閉じこめられたのがこの気泡。
中には氷河期のウン万年前の空気が詰まったまま。
南極の氷は、昔の空気のタイムカプセルってことです。

降り積もる雪が氷になるから、深く掘れば深いほど古い氷が見つかる。この氷から色んなことがわかるんだけど、もうちょっと勉強したら改めて詳しく取り上げようかなと。

さて、本題に戻って南極の氷の楽しみ方の続き。

③ 感触を楽しむ

じっくり観察したとこで次はそっと触れてみる。
軽く手のひらで触れて、冷たいけどちょっと我慢。
すると、小さくパチッと、プチっと、小さく何かが弾ける感触が伝わるはず。

これは氷が融けて、気泡にギュッと詰まった昔の空気が弾け出る時の衝撃。

いま、その手には南極のウン万年前の空気がくっついた。

④ 音を楽しむ

音を楽しむのに便利な道具が使い捨てのプラコップ。

コップに南極の氷を入れて、ちょいと水を入れて氷が融けやすくする。
それからコップに耳を近づけると… パチパチっ、シュワシュワっ、そんな音が聞こえるはず。
太古の氷から太古の空気が飛び出すハーモニーをお楽しみあれ。

※塊の氷しか展示してないとこじゃ集中して耳を澄ませるしかないです。

⑤ 香りを楽しむ

④で音を楽しんだら、そのままこちらへ。
コップの中には太古の氷から弾けだした空気がいっぱい。
つまり、氷の中は太古の地球の大気そのもの。
コップの中の空気を吸う、それは氷河期の南極で息をしてるのと同じ。

で、どんな香りかって?

それは気分の問題かな…

⑥ 味を楽しむ

そして、最後の楽しみ方。
見て、触って、聞いて、嗅いだらあとは味が気になるところ。

ぜひ味わってもらいたいとこだけど…
残念ながらイベントでは食べるのは禁止!

雪を食べるようなもんで変な物は入ってないと思うけど、衛生管理も消毒してない物だからやめといてねってこと。

どーしても気になる人は、どこか身の回りで最近南極観測隊に参加した人を探すか、将来の観測隊を目指して頑張りましょう!

南極行くと、氷を掘るついでに流しそうめんしたり、カキ氷にしたり。詳しくは極地研究所のアイスオペレーション@昭和基地NOW!!をどうぞ。
“よりもい”でもキマリ達が参加&食べてたやつですな。

昭和基地NOW!!@極地研究所では、いま南極で観測隊がどんなことやってるかを随時更新中。
南極に興味のある人は時々覗いてみてくださいな。

2020年の春には60次隊がせっせと掘った南極の氷を日本にお届けします♪

ハリケーンから台風へ→なりました

前回(ハリケーンから台風へ)取り上げたハリケーンHector。

ついにハリケーンHectorから台風Hectorへ改名して再デビュー(?)したんでその記録を。

ハリケーンHectorから台風Hectorへ改名したってことは、RSMC Honolulu@ハワイからRSMC Tokyoへバトンパスしたってこと。
8月14日3時(日本時間)から東経域に入りRSMC Tokyo管轄の“台風”になりました。

RSMC Honoluluでは“Hurricane”から“Tropical Storm”へ。Hectorの進路予報@Central Pacific Hurricane Centerに加筆

RSMC Tokyoでは“熱帯低気圧”から“台風”へ。台風情報@気象庁より

…これじゃいつもと変わらん!ってことで、8月14日3時のアジア域天気図から台風17号を拡大。

普段の“熱帯低気圧から発達して台風”のパターンとの違いを探してみてください。
こっちは8月13日9時にできた台風16号のとき。

元々TROPICAL STORM(最大風速34ノット以上)だった台風17号と、TD(TROPICAL DEPRESSION、最大風速34ノット未満)から強くなってできた台風16号。
そんな感じです。

しかし、こうした熱帯低気圧ネタを書くときは日本語と英語で微妙にズレがあるからなんとも書きにくい。

最大風速34ノット以上の熱帯低気圧は台風。
でも、最大風速64ノット未満の台風はTYPHOONではない、なんてことになってます…。
アジア太平洋域 実況天気図の説明@気象庁より

ハリケーンから台風へ

ハワイの近くにあって、日本のアジア域天気図にも姿が見えるハリケーンHector。もうある程度話題になってるけど、場所と進路がちょいと気になる状態です。天気図赤外画像@気象庁より

赤外画像に書き込んだ赤線は東経180度線(かつ西経180度線)。ハリケーンHectorがこのラインを跨ぐとちょっとめんくさいことに。

台風やハリケーン、サイクロンといった熱帯低気圧に対して、世界気象機関(WMO:World Meteorological Organization)の枠組みの元、世界で6つの熱帯低気圧地区特別気象センター(RSMC:tropical cyclone Regional Specialized Meteorological Centre)があってそれぞれ担当エリアの監視を請け負ってます。

日本周辺はというと、気象庁がRSMC Tokyoとして北西太平洋エリアの熱帯低気圧“台風”を担当。
地域特別気象中枢@wikipediaより

困ったことにたまにRSMCの担当エリアを跨いで移動するひねくれ者が出てくる。今回話題になってるハリケーンHectorがまさにこのパターン。

今のとこRSMC Honolulu@ハワイの管轄の元でハリケーンとして過ごしてるけど、このまま西へ進んで東経180度線を跨げばRSMC Tokyoが管轄する台風として看板を掛けかえることになります。
ハリケーンHectorの進路予報を見ても順調に西進するようなので時間の問題なのかなと。
Hectorの進路予報@Central Pacific Hurricane Centerに加筆

RSMC HonoluluからRSMC Tokyoへ。
どのタイミングで引継ぐか、両者の強度解析や進路予報に大きなズレはないか。
イレギュラーな事例に対してシステムはうまく動くか。
台風の現場では色々と大変だそうです。

ちなみに、普段の台風の名前はリストから順番につけてるけど、越境してくる場合は生まれ故郷の名前をそのまま引き継ぐルール。

ハリケーンHectorから台風Hectorへ。

日本への影響はまったくもって気にする段階じゃないけど、ひねくれ台風の誕生の瞬間にご注目あれ。

しっかし本当に色んなことが起きる2018年夏ですな…。