宇宙のすすめ

今週の気象ネタといえば台風15号…ではあったけど、こっちもかなり気になった!

日本のロケットH-ⅡBが打ち上げられたHTV(こうのとり)がISS(国際宇宙ステーション)に無事に到着したのはニュースで見た人も多いはず。
メカ好きでもあるぼくとしては、打ち上げのライブ中継はたまらなくドキドキする大イベントです。
インターネット技術、ほんとにありがとう!

そしてもうひとつドキドキするライブ中継が、HTVがISSにゆっくり近づきドッキングする過程。
ドッキングの成功も気になるけど、その間ずっと宇宙から見た地球を眺めることができるのもたまらない。
気象好きとしては、地球のすぐ外側から流れゆく大地や雲を眺めるもの本当に面白い。
ひまわりの画像も本当に綺麗になったけど、やっぱり手に取るような近さで眺める地球の迫力にはかなわない。

JAXAがリアルタイムで配信してた映像がyoutubeとニコニコ動画でいつでも見れるんで、興味を持った人はぜひ!
できればスマホよりパソコンみたいな大きい画面で見るのをオススメします。
HTV&ISSドッキング動画 @youtube @ニコニコ動画

ロケットに興味がある人は打ち上げの映像もどうぞ。打ち上げられたあと、地球をどう回りながら上昇していくかもgoogle earthで示してくれるんで面白いですよ~。
H-2B打ち上げ動画 @youtube @ニコニコ動画

ちなみに、トップ絵はJAXAのデジタルアーカイブから前回のHTV4号機の写真。今回のHTV5号機の写真も近いうちに公開されるはずなんでチェックしないと♪ JAXAデジタルアーカイブ

ほんと、一度は生で打ち上げを見てみたいっ!!

川遊びのお供に『河川水位情報』

今日はチビを連れて川遊びに行ってきました→嵐山渓谷バーベキュー場

バーベキュー場としての下見も兼ねてだけど、今日はあくまで川遊びがメイン。
昨日までの不安定な天気も峠を過ぎて今日はいい天気・・・かと思いきや、夜通し大気が不安定な状態が続いたみたいで朝まで雨が降ってるという悲しいスタート。

雨雲チェックはこちら→高解像度降水ナウキャスト@気象庁

まあ局地的な雨だからそんなオオゴトにはなってない&このあと天気は回復するだろうしってことで予定通り行ってたら、さすが夏休みのど真ん中。いい混みっぷりでした!
嵐山バーベキュー場

川の水位も普段に比べてちょっと増し。
川原の低い部分が水没して使える面積が減ってるのもあって余計に混雑してたっぽいですな。
嵐山バーベキュー場2

ちなみに、普段に比べてどのくらい水位が増えてたかがわかるのがこちらのサイト。川の防災情報@国土交通省

「テレメータ(雨量・水位)」を選んで、あとは地図からポチポチと観測点を選んでいけばOK。今日遊んでたあたりの水位はこんな感じでした。
河川水位情報

もちろん遊びに行く川の状況がどうかってのは直接見るのが一番だけど、行く前にどんな状況なんだろ?って思ったときのお助けにはなるかなと。
川によってはライブカメラもあったりするけど、水位観測所に比べると圧倒的に数が少ないのが難点です。
たとえば関東だとこんなサイトから→川のリアルタイム映像@関東地方整備局

ただし、川の管理者ってのは≠市町村なんで、どの川の情報がどこにあるかを調べにくいってのもかなり分かりにくい。見たかったらgoogle先生で「気になる川の名前」+「水位orライブカメラ」で検索するのが手っ取り早いかと。

川に遊びに行くとき、あとは大雨で近くの川があふれないか気になるときなんかにぜひ使ってみてください。

ひまわりを愛する人に『Himawari Cast』

前回に続いての「ひまわり8号」ネタです。
ひまわり8号の売りは「高頻度・高頻度・多チャンネル」の三本柱ですが、気象庁の公式サイトではまだ「高頻度」を味わえるコンテンツがありませんでした。
…が、ついに高頻度衛星画像のコンテンツが公開されました!

気象衛星(高頻度)@気象庁

滑らかに回る渦、もくもくと湧き上がる対流雲、流れゆく細かな下層雲…。
2.5分間隔で天気・気象好きにはたまらない景色が見れるんでほんとにオススメです!
直近の3時間分しか見れないのがちょっと物足りない気もするけど、高頻度データの負荷がキツいってことだと思うんで許してやってくださいm(__)m

もっともっと衛星画像を味わいたい、ひまわりをこよなく愛する人向けには『Himawari Cast(ひまわりきゃすと)』って手段もあります。

実はひまわりによる観測は日本だけのためじゃなく、国際的な枠組みで東アジア~オセアニア~西太平洋一帯の観測を担当してます。
そんな担当地域の国々にいちいち日本からデータを送るのは結構大変。
だったら宇宙からバラまいてしまえ!ってのがHimawari Cast。

アンテナ、受信機、パソコンとちょっとソフトを用意すれば、ひまわりの10分ごとのデータを利用可能。
しかも数値予報資料(GSM)も配信という太っ腹っぷり。
正直、ぼくもちょっとやりたいくらい・・・。

ただし、アンテナは直径3メートルが推奨サイズ!
広い庭でもないとちょっと辛い。
新しく家を建てる予定のある気象好きな人がいたら、屋上にはソーラーパネルの代わりに巨大アンテナなんていかがでしょ?

詳しくはこちらをどうぞ。
Himawari Cast@気象衛星センター

ひまわり8号のスゴ技『機動観測』

先月7/7に運用が始まった新しい気象衛星ひまわり8号、コイツの売りは『高解像度・高頻度・多チャンネル』の3本柱。
テレビの天気予報でも高頻度撮影の動画が流れたのを見た人も多いと思います。
そしてこの高解像度&高頻度の威力を最大限に高めるべく、新しいひまわりでは『機動(領域)観測』という新技を手に入れました!
今までは「地球全体」「北半球」といった感じにあらかじめ決まった領域の画像を撮るだけだったけど、機動観測は範囲を自由に動かしながらそこだけ高頻度で観測するってなスゴ技です。
このスゴ技で台風の中心を追いかけながら2.5分間隔で撮った台風13号の動画がこちら。


2015年台風13号の台風高頻度観測@デジタル台風

最初はバラバラだった積乱雲が次第に塊になり、だんだん回りながら眼がクッキリしたイケメン台風に成長する様子を猛烈な鮮やかさで見ることができます。
凄いぞひまわり8号!
ありがとうNICTデジタル台風

台風の進路予想が難しい(予想が外れることも多い・・・)のはよく知られた話だけど、どれだけ発達するかの予想も結構難しかったりします。
なかなか発達しないな~と思ったら急に発達したりすることもしばしば。
そのメカニズムは分かってないことも多いけど、この鮮明な映像にその謎を解く鍵がいっぱい写ってるのかも?って気もしてきます。

成果が台風予報の精度向上って形で現れるのはもう少し先な気がするけど、たまには難しいことは忘れて台風が成長する姿をぼ~っと眺めるのも悪くないかと。

合わせて↓で地球全体を眺めるのもなかなかオススメです。
ひまわり8号リアルタイムWeb@NICT

登山のお供になる…かなぁ。『噴火速報』

御嶽山の噴火事故をきっかけに“噴火速報”ってな新しい防災情報が8/4に始まりました。
どんな情報かというと、名前の通り「○○山が噴火したよー!」って事実だけをできるだけ早く世の中に伝えるための情報です。
噴火速報はじめました@気象庁

『登山中の方や周辺にお住まいの方に、火山が噴火したことを端的にいち早く伝え、身を守る行動を取っていただくための情報』となってるけど・・・正直なところ、『登山中の方』にとって劇的に役立つ情報かはかなり怪しい。
なぜならこの情報は監視カメラや地震計、空振計といった観測データから人が判断して発表するから、どんな早くても数分はかかりそう。
(ちなみに、緊急地震速報は感知→解析→情報発表がすべて自動化されてるんで秒単位の早さです)

御嶽山から登山者が得るべき教訓は、もし噴火したらとにかく早く少しでも安全な場所へ避難!ってこと。
その判断に「誰かが危ないって言った」なんて悠長なことを挟む余裕は全くないです。
そうやって動くには、山に登るならその山が火山だって事実をしっかり認識しとくこと。
そして頭の隅っこでいいから今何かが起きたらどう行動するかって危険へのアンテナを常に張っとくことが必要かと。

山に登らないことが一番安全、なんて身も蓋も無い意見もあるけど、それを言っちゃアウトドア活動全般が危険、もっと言えば家から出ないのが一番なわけで。
火山に登ることで自然の力を体感することは決して全否定されるような行動じゃないと思ってます。
もちろんリスクを正しく認識しつつ、何か起きたときに「まさかこんなことが・・・」なんて言葉を吐かない覚悟くらいは必要になりますが。

万一何かあった時のため、そして何より、何も起こさないために事前の念入りな情報収集と登山届の作成&提出はしておきましょう!
登りたい山が火山だったら事前にこちらもチェックしてみてください。
火山登山者向けの情報提供ページ@気象庁

そして最後に、御嶽山事故からの大事な教訓をもうひとつ。
悲しいかな、今の科学技術水準では今回の御嶽山噴火のような(噴火現象としては)小規模な噴火を事前にバッチリ察知するのはなかなか難しいです。
「事前に危険情報がない=絶対安全」ではないことはどうか忘れないでください…