黒部渓谷(下ノ廊下)で小規模地震多発

今年の8月から富山県東部で小規模地震が頻発してるというこちらのニュース。富山で小規模地震、1週に200回超@J-CASTニュース

地震としての規模はごく小さく、火山(弥陀ヶ原@立山)との関連性は無しということで地元でも扱いはかなり軽そう。
ローカル新聞社のニュースも共同通信全国版の垂れ流しでそれ以上の報道はしてないみたい。

ま、今の富山はダメダメすぎる市議会議員ネタ一色で仕方のないことかもしれませんが…。
上記J-CASTの記事で「市議会にお怒りか」なんてネタにされるのも納得するしかない。
富山LOVEなぼくとしてはこれだけ評判を落としてくれたジーサマ・オッサン方に怒りしか感じません。
今後、他の地方議会でも同じような話がいくらでも出てきそうな予感。

ってのはさておき、本題の地震ネタ。

「富山県東部で小規模地震多発」ならサラッと読み流してもいいけど、これが「黒部渓谷(下ノ廊下)で小規模地震多発」ってタイトルなら気になる登山者も多いはず。

この地震多発情報のソースは富山地方気象台が9/16と9/20に続けて発表した地震解説資料です。

要約すると
・2016/8月末から黒部湖の北側でごく小規模(M2以下)な地震が頻発
・近くにいる人は地震を感じることもあるかも(山の中すぎて、近くに震度計無し)
・弥陀ヶ原@立山の火山活動は変化なく、直接の関係なし
って内容。

解説資料には地図ものってるけど、わかりにくいのでgoogleマップヤマタイム@ヤマケイから周辺地形&地図を。quake-kurobe01

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地震が頻発してるのはちょうど十字峡の西側、雲切新道~仙人新道と下ノ廊下に囲まれたエリアです。
(解説資料の地図は尾根・谷が逆転して見えちゃうのはぼくだけ・・・?)

そして解説資料にある震源の深さの分布もチェック。
quake-kurobe02
右側が震源がどの深さに分布してるかの図だけど、震源はほとんどが2kmより浅く、深さ0kmのラインにも赤点がビッシリ。
気象庁の震源は海水面(標高0m)を基準に深さを決めているので、これは標高0mより上にも震源が広がってることを示してます。

このあたりは谷筋で標高1000m、稜線に上がれば2000m級。
震源の分布は稜線の走向と一緒ってわけでもないんで、“山(尾根)の内部”で起きた地震ではなく“地面の中”で起きた地震ってことでよさそう。

地震としてはごく小さいけど、震源が登山者の足元のごく浅いところなので近くにいると多少揺れを感じる可能性は十分にありそう。
このあとの地震活動がどうなるかは分からないけど、付近を通る際は揺れと落石には十分ご注意を。

あいにく地震や地質の専門家ではないんで、残念ながらこれ以上のことは分かりません。

ちなみにこのエリア、ぼくも昔一度だけ縦走しました。
黒部渓谷鉄道の欅平から入り、水平歩道~雲切新道~剱沢を通って、最後に剱岳&立山に登って室堂に下山。
切り立つ岸壁を削りとって作った水平歩道、ダム施設の中を通る“登山道”、剱岳が美しい(はずの)仙人池(ガスで見れず…)、そして剱沢の大雪渓と変化に富んで面白いルートでした。

宇奈月温泉に始まり、ルート上に阿曽原温泉、仙人温泉、地獄谷温泉と温泉がいっぱいあるのもこのルートの贅沢なとこ。
開いて間もない雲切新道の登りはかなりキツかったけど、それも地元小屋番の方の努力の結晶です。
雲切新道について@阿曽原温泉小屋

展望のいい稜線歩きってわけじゃないけど、黒部を味わうには面白いコースなので興味のある方は調べてみてください。
下りルートを歩く人の方が多いらしいけど、どうせなら登るルートのほうが楽しいんじゃないかなぁ。
ちなみに、水平歩道はこんな感じの緊張感ある道が続くので間違っても高いとこが苦手な人にはオススメしません!

「黒部では怪我をしない」とはよく言ったもんです・・・。
どー見ても落ちたら怪我じゃすまない絶壁歩きが続きます。
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