桜咲き、雹降る春

意外と早く桜が咲いたと思ったら、その後が寒すぎてちっとも開花が進まない今シーズン。寒いと桜が長続きしていいなんて話もあるけど、ここまで寒いと花見日和も少なくて困っちゃう。ほんと、全国的にひんやりした3月下旬でした。
前3か月間の気温経過@気象庁より

それでもちゃんと春は来るわけで、気象的な春の名物のひとつが今回のテーマである『雹(ひょう)』
気象庁じゃ『積乱雲から降る直径5mm以上の氷塊(これ未満はアラレ)』って定義してるけど、降ってくる氷の塊で当たると痛いくらい大きいやつ、って認識で大体OKです。

なぜ春の名物かというと、まだ上空には冬の名残りの強い寒気が入る中、下層には春の暖かく湿った空気が入り、大気の状態が不安定になりやすいから。
夏の積乱雲も強力だけど、全体的に気温が上がりすぎてなかなか雹のまま地上まで届きにくい。
季節がさらに進んで秋になると、下層には夏の暖かく湿った空気が残る中で上空に強い寒気が入るため、また雹のシーズンになってきます。

そして今日と明日、まさに『雹日和』の匂いが。

こちら、今朝(2日9時)の水蒸気画像。リンク元で動画(6時間くらいで早く再生)するとわかりやすいけど、日本海の青矢印と大陸の赤矢印、それぞれのとこに怪しげな渦が見えるのがわかると思います。

そしてここで登場するのが高層の予想天気図。『FXFE』で500hPaの気温を見てやります。天気予報でよく「上空約5500mの~」と紹介されてる高度です。今日(2日)9時、水色がマイナス30℃、青色がマイナス33℃線。マイナス30℃線がしっかり日本にかかってて、これだけ強い寒気はこの時期としてはかなりのもの。
さっきの衛星画像に線を重ねてやるとこんな感じ。(手書きにつき多少のズレはご勘弁)

この寒気の下では大気の状態が不安定になりやすく、何かあるとすぐにバチバチと雷がなるエリア。そんな寒気の固まりがこの先どうなるかというと…。(左上から2日9時、2日21時、3日9時、3日21時の予想)

いま日本海にある寒気の固まりが今夜本州に。
さらに、いまは大陸にある寒気も明日の夜に本州にいらっしゃる予想。北側にある大気の流れから切り離され、立派な寒冷渦といった雰囲気です。

こういった上空の寒気が主役の現象はなかなか地上天気図に現れないことも多く、今夜の予想天気図だけを見ても危ない匂いを嗅ぎ取るのは至難の業。
明日夜の天気図には寒気に対応した低気圧が表現されてるけど、これはこれで影響が大きいってことを示してるんでよくない話。

とりあえず、今日明日と外で遊んでる人は天気の急変にご注意を。こんな日に頼りになるのは自分の目と耳、そして雨雲レーダー
雷や雹と聞いたら外に飛び出す悪天好きな人も風邪を引かないように気をつけてくださいw


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