ちょっと前(2016/12/14 )に気象庁の公式サイトでお知らせが載った高解像度降水ナウキャストページの機能追加について。
その機能追加が今日(12/21)の11時にリリースされました。
今回の目玉は、気象庁の持つ雷監視システム、通称:ライデン(LIDEN:LIghtning DEtection Network system)による雷観測データの表示開始。
高解像度降水ナウキャストで雷の検知データを雨雲に重ねて見ることができるようになりました。
さっそく九州の西側を見るとこんな感じ。
雷は強烈な電気の流れなんで、雷が発生するときには同時に強い電波を撒き散らす。
この電波を日本各地にある検知局で捉えて、ここで雷鳴ってるよ、落ちたよ、を解析するのがライデンのお仕事。
詳しい説明は雷監視システム@気象庁をどうぞ。
今回インターネットでデータを見れるようになったわけだけど、実はライデンが最近できたってわけではなくそこそこ前から運用してる観測システムだったりします。
↑上記の気象庁サイトの説明をよ~く見ると「空港における地上作業の安全確保や航空機の安全運航に有効に利用」と書いてあったり、検知局の場所がどこも空港のあるとこだったりと、元々は航空機のために展開したもの。
それがなぜ今になって一般公開されたかというと…たぶん難しいオトナの世界の話なんで詳しいことは知らないです。
ま、使える物はありがたく使いましょう!
ついでに、人による雷観測のぷちトリビア。
各地の気象台じゃ人の目で天気、雲の高さや量、降水の種類(雨、みぞれ、雪、あられ等)とかを観測してるけど、雷がいつどの方角のどのくらいの距離で鳴った/光った、なんてのも観測&記録してたりします。
そんなときに役立つありがたい道具が、ラジオ。
ライデンは雷が放つ電波を解析して場所まで調べてくれるけど、ラジオもこの電波をバッチリ掴んでくれる(というか勝手に混じる)。
雷鳴りそうだな~と言うときは窓際に置いたラジオのスイッチオン。
バリバリっとノイズが混じればそれなりに近くで雷が発生してることがわかる、とってもシンプルだけど役に立つ“雷検知装置”だったりします。
雷について軽く勉強してみたい人は調べ物の定番、落雷@Wikipediaが色々まとまってるけどちょっと文章長いっすな。
雷について@気象庁も参考になるけど完全にPC用の作りなサイトなんでスマホからじゃちょっと見にくいです。
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