与那国島データで見る台風16号の目

予報円の大きさでも世の中を賑わせている台風16号。
ニュースでご存知のとおり、昨日(9/17)の昼頃には思いっきり与那国島を直撃してます。(衛星画像レーダー@気象庁)
vis_20160917-1100rad_20160917-1100

与那国島には気象庁の観測要素が一通り揃ってるけど、台風が通過したときの時間変化が“これぞ台風の目!”といった感じで見事だったのでちょいとグラフ化。
元データは気象庁の過去のデータにある10分値を使ってます。
yonaguni-10m_20160917
台風の目に入ったのは11時前後。
目の中では気圧がなべ底状になって風もひと段落。
通過時には最盛期を過ぎてパッチリ目ではなくなってる&細かく見るとギリギリ眼に入ったくらいなので、ちょっと風は残ってるけど見事に対照的な変化傾向です。

ついでに与那国島にある潮位計のデータがこちら。
yonaguni-tide_20160917yonaguni-tide2_20160917

台風の気圧低下による“吸い上げ効果”で元々の潮位である天文潮位から約70cm潮位が上昇。
気圧1hPaは1cm分の水圧に相当するので、台風による気圧低下の60hPaちょっとにほぼ一致。
(台風による潮位上昇は吸い上げ効果以外にも風による吹き寄せや波の打ち寄せによる効果があるけど、島みたいなところでは吸い上げがメイン)
この潮位上昇が満潮と重なると高潮になるけど、今回は幸い満潮時刻とは少しずれたので高潮としての影響はほとんどなかったかと。

このようにいろんな面で教科書的な台風の目といった現象でした。

そしてこの後の台風16号。
このくらいの緯度まで北上してくると偏西風に乗ってスピードアップ&進路も安定するのが一般的だけど、今回は偏西風の強風域がまだ北に離れてて流れに乗れず。
仕方なくトボトボと東に進むため特に進行速度の予想幅が大きく、その結果こんな巨大な予報円になってます。t1616_20160918-12

台風の前後も前線が絡むせいでしばらくスッキリしない(そして猛烈に予想しにくい)天気が続きますが、これも秋の宿命だと思って最新の情報をご利用ください・・・。

どうやって台風予報をしてるかの話もそのうちネタにしようと思うのでのんびりお待ちください。
(今年の台風シーズンが終わる前には書きたいなぁ)


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