大雨と雨の境目

少し前に書いた、梅雨の天気予報のハズレ方
またもや同じような事例があったので反省をこめて。

南関東に住んでる人で「昨日(7/9)大雨って言ってたのにあんまり降らなかったなぁ」と思った人も多いんじゃないでしょうか。
はい、まったくもってその通りです…。

今回の雨は、雨の元となる暖かく湿った空気(暖湿気)がどこまで北上するかが予想の肝。
関東にはこの暖湿気がしっかり流れ込み、内陸部でもまとまった雨になるとの予想でした。
・・・が、実際の天気図の経過がこちら。
spas_20160709-12_18

前線は性質の異なる空気の境目をあらわすもので、今回は南からの暖湿気の北限が前線です。
しっかり関東の内陸に入ると予想していたのに、実際には関東の沿岸をスルリと通過。
暖湿気&大雨はほとんど海上だけで終わってしまいました…。(赤い線より南側は結構な雨)
rad_20160709-1400

大きな状況(暖湿気が来るよ、来たところでは大雨になるよ)は予想通りだったけど、どこまで入るかの予想が外れた。
その結果、大雨のはずが大したことない雨に。
さらにセットで風の強さや気温の予想も外してます(弱い&低かった)。

「あれ?雨の予報外れてない?」と思ったとき、レーダーで少し広く見ると“惜しいハズレ”だったかどうかわかるのでぜひお試しください。
予報がどう外れた・外れるのかを意識するようになると、天気予報との付き合い方はグッと上級者に近づいてきます。

関東の場合、今回みたいに沿岸部を通る南岸低気圧の時に「南風が入るはずだったのにっ!」は予報が外れるド定番のひとつ。
南岸低気圧が予想されてる時は、ホントに当たるかな?と少し意地悪な目で見てやってください。
そうすると天気予報を楽しめると思います。

さて、今日は昨日からガラッと状況が変わり本州は広く晴れています。
衛星画像を見ると、前線に対応する帯状の雲はずいぶんと南に下がり、本州はいい感じに雲の隙間に。
vis_20160710-1000
この状況、明後日(7/12)の前半くらいにかけて続きそう。
気温があがる&上空には少しだけ寒気が入っているので、午後のにわか雨や雷を少しだけ気にしつつ好天を楽しんでください。
あぁ、ぼくも山に行きたかった…。
fsas48_20160711-21

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