梅雨時期の天気予報が外れやすいということを紹介した前回の記事:梅雨の天気予報との付き合い方。
これを書いたからというわけじゃないと思うけど、関東地方で見事に予報が外れた事例があったのでご紹介します・・・。
2日前(6/19)に作成した今日(6/21)9時の予想天気図がこちら。
メリハリなくだらんとした梅雨前線が東海~関東付近では少し南に下がって海の上にある予想。
よって、関東地方は曇りで雨はほとんど降らないという予報を出していました。
しかし、これが1日前(6/20)に作成した予想天気図だとこうなります。
2日前(6/19)ではすんなり南に下がると思っていた前線はあまり下がらず、さらに近畿地方には低気圧が発生するとの予想。
低気圧の発生、それは天気にメリハリが出るということを表します。
そして「曇り」だった天気予報は、「やっぱり雨が降りそう」に変わることに。
そして結果。今日(6/21)、実際の観測データから作成した9時と15時の天気図がこちら。
前線は1日前(6/20)の予想よりもさらに北側になり、低気圧も関東の南海上ギリギリを通過。
15時の天気図では低気圧の前(東)側は温暖前線、後ろ(西)側は寒冷前線となり、より一層天気にメリハリが出たことを示しています。
実際の天気をレーダーと衛星画像から見てみます。
まずは6/21 9時と15時のレーダー画像。
このように2日前には『前線がだらんと南に離れて曇り』予想が、実際には『前線が近く&低気圧も通過。まとまった雨のち晴れ』になってしまいました。
あとからこの予想&実況を振り返ってみると色々と反省点も見つかるけど、正直なところ2日前の時点でこれを予想するのはかなり困難な事例だったかと。
このように、梅雨時の天気予報は本当に難しく外れやすいため、常に最新の予報をチェックすると共に柔軟に対応できるプランの準備をオススメします。
もちろん天気予報の関係者は誰しも当てようと頑張っていますが、すぐにバッチリ当たるようになることは無いと思うので・・・。
コメント
[…] 少し前に書いた、梅雨の天気予報のハズレ方。 またもや同じような事例があったので反省をこめて。 […]
[…] たトラフが近づくと前線は活発化&少し北上し、時には低気圧が発生することも。 この仕組みは季節を問わず、停滞前線の定番です。 今年の梅雨の実例⇒<梅雨の天気予報のハズレ方> […]