南極の空は甘くない(どんより6月)

極夜を折り返し、越冬生活も中盤といったところ。
気分的に前半の締めだった6月の天気がそりゃもう印象深かったんでまとめとこうかと。

とりあえずコレをどうぞ。6月の日ごとの天気のまとめ。過去の気象データ@気象庁より

毎日を朝晩に分けて天気概況ってのを記録してるんだけど「晴」がホントに少ない。
1日8回観測するの雲量(空を覆う雲の割合)の平均も載ってて、まぁ見事に10点満点のハイスコアが並んでます。
6月のうち、ある程度晴れたのが数日。スカッと晴れたのは最後の1日だけ。

「晴れ=大陸の冷たく乾いた空気」「悪天=海からの暖かく湿った空気」が基本原則な昭和基地。
見事な悪天っぷりが実を結んで6月の平均気温は高い方から歴代4位の記録でした。
昭和基地の観測値ランキングはここ→昭和基地の観測史上1~10位の値@気象庁

そんな天気が続くもんだから極夜の暗さと相まってまぁ毎日暗いこと。

南極→極夜→星空&オーロラ見放題!

…と夢見てると精神的ダメージが計り知れないってことを身をもって知ることに。
これから南極に来る人はご注意を。

ついでに少し気象屋っぽいことも。

これだけ露骨に長期間天気が悪いと地球規模の大きな大気の流れにも特徴が見えてくる。

こちら、南半球の500hPa高度の月平均&平年偏差の図と…
続いて地上気圧の月平均&平年偏差の図。
共に大気の循環@気象庁の資料に加筆
☆印が昭和基地の位置。
日本で見てる北半球の図と何が違うか頭が混乱してくるけど、見るべきポイント自体は一緒。

500hPaで見ると昭和基地の西側に明瞭なトラフ&負偏差域。
そしてこのトラフの前面、昭和基地付近に地上気圧で明瞭な低圧部&負偏差域。
昭和基地の上流側にトラフが居座る期間が長く、そのせいで昭和基地付近に低気圧が長居だったり次々と来たって状況が1ヶ月の平均としても露骨に出てます。

実際に日々の予報やってても、上流側にどっかり寒冷渦が居座って悪天サイクルにハマったなぁ…ダメだこりゃ。な気分に浸ってる時間が長かった1ヶ月。
ブリザードも月頭のA級から始まり、月に8個の大サービス。
ほんと吹雪・雪・くもりで埋め尽くされてた1ヶ月だったなと。

でも、最後の最後でとびっきりの夜空を見せてくれたんで良しとします。
やっぱ南極の空は本気を出すと凄い!
7月はどんな1ヶ月になるかな~。


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