先に天気のことだけ春の高気圧その2に書いたけど、久しぶりのちゃんとした山歩きは近くて良い山、谷川岳。
西黒尾根から天神・田尻尾根とぐるっと歩いてきました。
ついでに、一度やってみたかった電車でアクセス&土合駅の駅野宿付きプランで。
土合駅に止まる最終列車が着くのは20:51。
“日本一のモグラ駅”で知られる土合駅、下り線ホームから改札口まではなんと階段500段弱!
登山客でにぎわってた昔は競い合って登ったらしいけど、このとき土合駅で降りたのは自分を含めてわずか2名。
なかなか雰囲気のある場所なんで、怖がりな人は1人じゃ行かないほうがいいかも?
せっせと階段を登って辿り着いた改札口前には先客の登山者が2パーティ。
ここで悲しい&情けなかったのが、バーナーを使っている登山者がいたこと。
この春、利用者(ほぼ登山者)のマナーが悪いため駅の待合室が閉鎖された。
JR土合駅 登山者愛用の待合室が閉鎖 宿泊者の火気使用相次ぎ「安全のため」@東京新聞2016/5/19
それでもなお火気厳禁といわれる中でバーナーを使うなんて…。
若い人が外で使っているなか、中年パーティのリーダー格と思われる人がそんなことをしている光景は非常に悲しいものだった。
この出来事を抜きにすれば、野宿する場所としては1等地。
建物の中だし、電気はあるし(明るすぎ?)、トイレも綺麗だし。
貨物列車が通過するたびに遠く離れた地下ホームから吹き込む風も面白いし、興味もった人は一度試してみる価値ありかと。
もちろんマナーは守った上でね!!
(駅舎内は火気厳禁、ゴミは持ち帰り)
土合駅の欠点としては、谷川岳ロープウェーの乗り場までちょっと距離があって歩くと15分くらいかかること。
車道歩くくらいなら山道歩きたい、って思うのは登山者の性ですな。
ロープウェー乗り場を通り過ぎてもうちょっと進んだところが西黒尾根の登山口。
尾根とはいっても樹林帯で見通しのきかない道をしばらく登ると、1時間半くらいで森林限界突破!
青い空をバックにそびえる岸壁と真っ白な雪渓、今回はこの景色が見たかった!!
よ~く見ると富士山もちょこっとお出まし♪
そんな絶好の登山日和に感謝しつつ、登りきるのがもったいないくらい素敵な尾根を登ってく。
西黒尾根の後半は岩場がメインになってこんな鎖場もちょいちょい。
ボルダリングで遊んだ経験があるような人ならとっても楽しめるルートだと思うけど、体力と岩場スキルのどっちも不安があるような人は避けたほうが賢明かと。
山頂近くのルート上にはまだ20メートルくらい雪が残ってたけど、さすがにカチコチになるような気温じゃないんで全然問題なし。
双耳峰である谷川岳のチャームポイント、ネコ耳を目指して最後の上り坂。
このちょっと先でロープウェー利用のメインルート:天神尾根と合流して一気に賑やかになります。
山頂付近からは万太郎山~仙ノ倉山~平標山へと続く稜線が見事。
この東西縦走や、土合から白毛門~朝日岳に登って谷川岳までグルッと一周ってのもいつかやってみたくなる。
一ノ倉沢の岸壁にとりついてるクライマーもいたけど、そっちはぼくにはちょっと無理な世界。
こっちの岸壁をよく見たかったらオキノ耳のもうちょっと奥、浅間神社くらいまで行くと人も少なくてオススメです。
山頂まわりで1時間くらいのんびりして、下りは登山者で賑わう天神尾根へ。
基本的に整備されてて、下半分は木道だけど上半分はちゃんと登山道。ちょっとした岩場もあるしそこそこ急坂なんで、ロープウェーあるから楽勝でしょ~なんて思ってると痛い目会うかも。
まだ田尻尾根は歩いた事がなかったんで試しに使ってみたら…上半分は展望のない樹林帯で暑いし、下半分は重機も通る作業道。
次にこっち降りるときは素直にロープウェー使うことにします…。
こんな感じで久しぶりに山を満喫した谷川岳。
素敵な景色に出会えて、山と天気の神さまに心から感謝!
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