カテゴリー別アーカイブ: 活動報告(主に山)

主に山登りの記録用。自然系のおでかけも含みます。

2018/7/21-22 乾徳山

森あり、草原あり、岩場ありと景観の変化が楽しい乾徳山(2031m)@山梨。8年ぶりに登ってきました。

最初に登ったときは素直に日帰り山頂ピストン。今回は夜&朝の時間をのんびり過ごしたかったんで、国師ヶ原にある避難小屋に前泊プランをチョイス。地理院地図より

国師ヶ原までは徳和の登山口から森の中を約2時間。避難小屋は山頂にまっすぐ進む道から少し逸れたとこにある。

前に登ったときは古くてドンヨリしてたイメージだったけど、数年前にリニューアルとの情報。

どうなったかというと…予想以上にキレイになってた!!

ウッドデッキ!入り口&窓に網戸完備!床もピカピカ!
薪ストーブ付き!
トイレ前には外から直接入れるドアとベンチ。そしてバイオ式にまさかの人感式ライトまで!!
なんというハイスペックな避難小屋…。

6月に登った巻機山の避難小屋に続き、避難小屋の概念をいい意味でぶち壊すレベルの立派な小屋。

十分日帰りできる山だし、中間地点って立地からか週末だけど完全に貸切。あまり利用者もいないのかホコリやら虫やらはそれなりに積もってたんで、感謝も兼ねてせっせと掃除。
キレイになったあとは小屋内に入ってたアブ系を全部追いだして作業終了!

あとはウッドデッキでのんびり夕食たべて空を眺める。さすがに森の中じゃ展望ヨシってわけにはいかないけど、静かな雰囲気はなかなかいい。
人がいない代わりにシカやクワガタ♀が遊びにきましたw

今回小屋泊にした大きな理由のひとつが、新たる相棒・ミラーレス一眼の試し撮り。
微妙な天気ながらなんとか雲の隙間から星は見える。

あれこれ試しながら初の星空撮影。
写る!私のカメラにも写るぞっ!!

いや~、最近のカメラってホント凄い。ちょいと視力悪目なぼくの裸眼よりよっぽど綺麗に撮れてしまう。
10分くらい開放するとちゃんと星は軌跡を描いて、地球が回ってることも実感。

色々試しつつ星&写真の世界に素直に感動。
もともと星空を眺めるのはそれなりに好きだったけど、写真って行為でより積極的に関わる感じが性にあってるのかも。

そのあと寝る直前にシュラフ忘れが発覚したけど、そんな冷える季節でもないのでレスキューシートで対処。
せっかく袋に詰めたのにザックに入れ損ねるとは…。山の準備は余裕をもって、きれいな部屋でしなきゃいかんですな。
ほんとこの時期だからよかったものの、一歩間違えれば大変なことになるとこだった。反省。

さて、気を取り直して翌朝からは登山の続き。

国師ヶ原からもうひとつ坂を越えると、富士山をバックに広がる草原がステキな扇沢。

ずいぶん近くに山頂も見えてもう少し…と思うけど、ここからは登るのが楽しい岩エリア♪
後半にはなかなかの鎖場もあり、慣れてない人はちょっと苦労しそう。

特に最後の鳳岩の下半分は凹凸の少ないツルツル。
鎖に頼らずに登ろうとするとなかなか考えさせられるいい岩場。クラックはあるけど足が入るほど太くはなく、足をどう置くかに結構悩ませてくれた。
そこそこ高度感もあるけど、ここだけは迂回路があるから危険を感じる人は無理せずそちらへどうぞ。

そんな鳳岩を登りきるとそこが山頂♪
ラスボス直後に山頂ってルート配置がまたニクいぜ乾徳山!!

急な岩場の山頂とあって展望も良好。
快適な休憩スペースはちょっと少ないけど、小屋泊で2時間のアドバンテージがあるおかげで山頂も貸切。
なんという贅沢な時間…。

乾徳山、久々に登ったけどやっぱりいい山だった!
またそのうち登っと。

あと、初めてちゃんとしたカメラ装備で登ってみて色々気づく&考えることも。
星空も含めて、目の前のきれいな景色をどう切り取るかアレコレ考えるのはなかなか楽しい作業。
まだ駆け出しなもんだから悩んでばっかだけど(^^;

そして、かねてから聞いてた写真と登山の相性の悪さを実感。

・荷物が増える
比較的コンパクトなオリンパスにしたとはいえ、カメラ本体&レンズに三脚を合わせると約2kg。日帰り装備ならまだしも、テン泊装備に足すとなるとちょっと悩む重さ。

・行動が遅くなる
目の前の景色のどこをどう撮るか。ちゃんと考えつつ撮ろうとすると、どうしても足取りは遅くなる。判断も含めた撮影技術の向上で改善はされるんだろうけど…。星空撮ってると当然寝る時間も遅くなる。冬は撮ってる間寒いだろなぁ。

・カメラが気になる
買いたてだからなおさらだけど、ぶつけたりしないか気になる!今回みたいな岩場で首からぶら下げるなんて邪魔にもなるし論外。夜と山頂以外はほとんどザックの中にいれたままコンデジメインでした。

ちょっとだけ山岳写真を意識してみた今回。
気分的には登山8:写真2。そして登山と写真のパートがスパッと別れてた感じ。
山の楽しみ方の中にどう写真を融合させていくか。
これからの課題であり、同時に楽しみでもあるような。

そんな新しい扉を少し開けてきた山旅でした。
街中でもカメラの練習しとこっと。

2018/6/23ー24 巻機山

今回はひっさびさに山でお泊まり♪
舞台はマッキーこと巻機山(まきはたやま、標高1967m)。
山頂近くにやたらキレイな避難小屋があると聞いてのチョイスです。初日の天気は微妙だけど、2日目はたぶん良くなると信じての1泊2日プラン。

ルートはメインルートである桜坂コースの往復で、概ね尾根沿いにえっちらおっちら登り続ける。地理院地図より

前半は樹林帯の中で展望もあんまりないけど、きれいなブナ林の中を歩く雰囲気は結構好き。(と言いつつ全然写真撮ってない)

谷沿いのルートはまだまだ通れたもんじゃありませんな…

7号目に着く頃には景色も開けて登ってきたぜ感が加速してく。(ただし、後から振り返ってみると足元は痛々しい。後述。)

もうすぐ9号目の避難小屋ってあたりで傾斜がゆるくなったけど、そこでちょっと不思議な光景。
登山道から谷を挟んで隣の斜面に突如として現れるオオシラビソの樹林帯。しかもなんかまばらな分布。多雪地だと雪の影響であるべき植生が抜けることがあるってのは知ってたけど、抜けたように見せかけて実はあるってのはなかかなか面白い。

そんな景色を楽しみつつ避難小屋に到着。
休憩してると予想通り天気は下り坂。雨は降り出しガスるしのんびり昼寝タイム。

もう今日はいいかとも思ったけど、夕方になって少し落ち着いたんで夕焼け見えたらラッキーと思いながら山頂へ。
巻機山の山頂標識は植生保護のためか、ほんとの頂点からはだいぶ離れた場所。

巻機山の西側、割引山なら夕日側の展望がいいかと思ったけど気持ち悪い雪渓が残ってたからサクッと断念。
なかなかの傾斜、そしてず~っと下の谷まで続く雪渓。雪が締まってる時に一度滑るとまず間違いなく止まらずに強制下山する羽目になるんでご注意を。こんなとこで無茶しちゃいかんです。

お目当ての夕焼けはこの程度だったけど、雨上がりの散歩も悪くない。しっとりした景色が山頂周りの池塘にぴったり。こうして1日目が終了。

予報的には日の出が拝めるかは微妙だったけど、淡い期待を胸に3時過ぎ起床。
すると…晴れてる!!

ってなわけで、時間を気にしながら山頂へ。
夏至のこの時期、日の出は4時過ぎとかなりの早さ。

彗星のようにも見える飛行機雲を見上げつつ

巻機山を過ぎて越後三山が正面に控える牛ヶ岳を目指す

朝もやの中、朝を待つ山々

そして…朝ですよー!

世界は藍から赤へ

そして赤から黄へ

さらに相棒とハロのポーズw

どんどん景色の色が変わるこの時間。
ひさしぶりに味わったけどホントに素敵だった。
なんというか、世界が生まれ変わるみたいな雰囲気。
やっぱり山で泊まるのはいいなぁ。

マッキーは人気者と聞いてたけど、なるほど納得。
景色と植生の変化が大きいから歩いてて飽きないし高山植物も豊富。首都圏からのアクセスも比較的いいし、山の行程も日帰りで十分。時間があればキレイな避難小屋で泊まりプラン。

しかもこの避難小屋。なにが凄いってトイレがバイオ式でめっちゃキレイ!!
紙に加えて使った紙を持って帰るためのビニール袋まで置いてくれてる。このトイレを汚したとあっては登山者の名折れ。正しく使って、気持ちよく協力金を入れてきましょ。
管理してる巻機友の会の人達、ほんとにありがとー!

そして最後にもうひとつ。

アクセスが良く、景観もいい巻機山。

当然登山者がいっぱい来るわけで、特に湿原性の山頂周りはかつて甚大なダメージを受けて荒廃してたらしい。

このままじゃいかん!と立ち上がり、植生の回復と保全に取り組んできたのが巻機山景観保全ボランティアーズの皆さん。

かつて巻機山どんな状態だったか、そしてどう取り組んできたか。
山を楽しむ登山者として、いい山だったな~だけで終わらずに山を支えてる人達のことを知っててもいいと思う。

巻機山に登ったことある人、これから登ろうかと思ってる人。ぜひ、時間のあるときに読んでみてください。

この辺にきれいにまとまってます。
植生破壊のメカニズム@巻機山景観保全ボランティアーズ
これまでの活動@巻機山景観保全ボランティアーズ

素敵な景色に溢れ、色んな人の山への愛が詰まった山、巻機山。ホントにいい山でした!

20180501針ノ木岳

2018/5/1に登った北アルプス・針ノ木岳のメモ。
GWの針ノ木雪渓がこんなもんでしたって記録です。
ただ、春は融雪と降雪を繰り返す季節で日々の変化がとっても激しい。
シーズンごとの差も大きいから毎年こんな感じ、とはならないことにはご注意を。

それじゃまずはルートの確認。地理院地図より

スタート地点は立山黒部アルペンルートの長野側の起点、扇沢。
そこからメインの谷をずっと遡り、日本三大雪渓のひとつ・針ノ木雪渓から山頂へ。
夏道は針ノ木雪渓から針ノ木峠へ向かうけど、春はマヤクボ沢の雪も繋がってるからこっちからでも登れるようになってるとか。
分岐する大きな谷はあるけど、視界が良くて地図とコンパスさえ持ってればまず迷うことはないだろなと。

それよりも雪渓ルートで怖いのは雪崩。
そこに大きな雪渓ができるのはまわりから雪崩として雪が集まってくるから。
急に気温が上がったり、まとまった雪が降った直後にはとても登る気にはならないルート。
今回は暖かい日が続いてはいたけど、1週間近く降りものはなかったんで周りの谷や沢からの湿雪雪崩を中心に気をつければOK。
そんな判断でした。

それじゃここから写真で振り返り。

扇沢のバスターミナルに向かって左手が針ノ木岳への登山口。
登山ポストもあるんでもちろん登山届は出しましょ。

登山届けの出し方の①コンパス ②長野県電子申請
とオンライン物が並んだ後に③登山ポストへの投函 と並んでて、さすが長野県とちょっと感心。

登山道は入った直後は地面も出てたけど、すぐ積雪エリアに。
作業用道路と分かれて右岸(山を背にした時の右手、登り手から見ると左手)を進みます。
谷の底も歩けそうではあったけど、中央部はもう開いてるし大きな堰堤を何個か越えるので端っこ歩くのが無難。
この時点でも脇から雪の固まりがゴロゴロっと流れてきてたので油断は禁物。

この辺はほぼ真西へ、赤沢って谷を正面に見ながら進む。
赤沢に近づくと次第に南西に曲がり、大沢を横切っていよいよ針ノ木雪渓の本谷へ。
大沢から蓮華岳を狙う人もいるみたいだけど、素直に針ノ木岳に登る人は迷い込まないように気をつけたいポイント。

大沢を過ぎると正面にズバリ岳~針ノ木岳を眺めながら延々と雪渓を登り詰めてくことに。
斜度もジワジワきつくなり、振り返ると爺ヶ岳がステキな眺め。

標高2100mあたりは谷が狭く傾斜もちょっと急で〝のど〟と呼ばれるポイント。
谷底であるルート上は見事に湿雪雪崩のデブリまみれ、支谷の上部にはまだ雪庇もあるっぽい。
自分がどの谷の下部にいるのか、雪崩たらどのくらい広がりそうかを特に強く意識して歩く必要があるエリアでした。

〝のど〟を抜けると傾斜は緩くなり谷も広がり、だいぶ針ノ木岳の姿がハッキリ見えるけどまだまだ標高差を感じる景色。
さすが日本三大雪渓、そうそう簡単には終わりませんw

そろそろしんどくなってきた頃、針ノ木峠へ向かう夏道とマヤクボ沢へと別れるところに到着。
まったりしたくなるけど針ノ木峠の手前にはまだ雪庇の姿も。
なるべく安全な場所を選びつつ、山側を眺めながらの休憩を忘れずに。

終盤の登りはマヤクボ沢を選んだけど、向かって右手の雪渓は広そうだけどかなりの傾斜。
まだ左手からの方が攻めやすそうだったのでハイマツの脇を抜けて岩場混じりのルートを開拓することに。

となりを見ると、マヤクボ沢の奥側にはスキーを担いで急斜面に挑むツワモノの姿が。
立派な雪渓だからまだしばらくの間は繋がってそうだけど、かなりの傾斜がしばらく続くんでのんびり登りたい人にはオススメしにくい雰囲気でした。

ハイマツの脇を通り、岩場の多いエリアを抜けた後はトラバース気味に稜線へ。
ここまで来たらあと少し!
山頂直下の急斜面をグイッとあがって…や~っとこさ針ノ木岳のてっぺん♪山頂周りは吹き飛ばされて雪がほとんど付いてないんで、なるべくアイゼンは外しておいて欲しいとこ。
必要ないとこでザクザク地面を荒らすのは見ててあんまり気持ちのいいもんじゃないです…。

登ってきた針ノ木雪渓方面を振り返れば、ズバリ岳~爺ヶ岳~鹿島槍まで続くなかなか魅力的な稜線。

西には黒部ダムを含む渓谷を挟んで立山・劔岳。

南には三俣蓮華の奥にちょっとかすれた槍ヶ岳も。

スタート地点の扇沢からの標高差は約1400m。
しっかり登ったかいあってほんとにステキな景色♪
アルペンルートを使わずに登ることの大変さもよくわかったw

1時間以上山頂でまったりした後は尻セードも交えつつ楽しく下山。
もちろん後ろ&左右への注意は忘れずに。

まだまだたっぷりの雪を抱く針ノ木岳。
溶けゆく姿に春を感じる素晴らしい山でした(*´∀`)

7:3でスキーヤーが多かったけど、登山としてはちゃんとしたアイゼン&ピッケルが必要で標高差もたっぷり。
天候次第じゃ雪崩のリスクも大きい中級以上のルートなんでくれぐれも無理しないようにお楽しみください。

春(融雪期)の雪崩についての一般的な注意事項はこちらも参考にどうぞ。
【お知らせ】春季における一般的な注意事項_180402@日本雪崩ネットワーク

雪渓ルートは雪崩のリスクが高いルートで、春の高山はまだまだ雪も降る領域。
〝注意して登る〟以外にも山やコースを変えるって選択肢もお忘れなく!

山の天気の不思議~寒冷前線通過で気温上昇?

やっぱり春先の悪天は対応が難しい!
そして山の天気は奥深いです…。
「寒冷前線が通過したら気温が上がる」なんて予報士試験で書いたら即刻アウトな現象が実際には起きちゃうんだから。

天気が悪いときは山に行かないが基本的なスタイルだけど、めずらしく悪天が予想されてる中、山(の麓)で過ごす機会があったんでその記録です。

2月28日から3月1日にかけて、乗鞍岳の麓、一の瀬園地エリア(標高1600mくらい)で過ごしてきました。地理院地図より

28日から1日の天気図を並べるとこんな感じ。

日本海で発達する低気圧に南からグイグイと流れ込む暖気。
事前の予想資料では、暖気のピークとなる1日朝には長野エリアでも850hPaで+3℃に届きそうな勢い。

夜から早朝にかけて少しまとまった雪、朝には雨に変わってビチャビチャになるんじゃないかなぁ。そして寒冷前線が通過したあとは軽い寒気移流で気温はさがるけど天気はある程度落ち着くんじゃないか。
そんな予想をしながらのツェルト泊。

夜になって寝付く頃には雪が降り初め、ずーっと降ってるなぁと感じつつウトウト。
計算外だったのが降り積もる雪のせいでツェルトがどんどん狭くなるw
しかも隣のツェルトとの間でまったく余裕スペースのない張り方したもんだから、ツェルトとツェルトの間に雪が溜まって押しのけることもできない…。

そして早朝5時過ぎに起床。
まだ降り続ける雪の中、遠くから響く雷鳴。
あぁ、寒冷前線のお出ましか…。

次第に近づき太くなる雷鳴。
フラッシュのような雷光にも照らされ、バチバチと1cm弱の雪あられも登場(雹と呼ぶには密度の低い玉)。
あとから振り返ればポールやシャベルの先から〝セントエルモの火〟見れたかも、なんて呑気なことも思ったけど、当時は炊事テントに逃げ込んでさっさと過ぎ去ってくれるのを願うばかりでした。

30分くらいで雷祭りは終わり、天気も小康状態に。
それじゃと撤収作業をしてると雪が雨に変化。
ありゃりゃ、寒冷前線が通過して気温下がるはずなのに雨??なんて困惑しながらの撤収作業。

その後、昼前にはしっかり気温が下がって再び雪に。
そうそう、これが寒気移流の天気だよね。
さっきのはなんだったんだ?

そんな変化の2日間でした。

まとまった雪が降るとわかってたのに〝降ったらどうなるか〟を想像&設営に反映できなかったのが今回最大の反省。

天気が悪くなると知ってるだけでは意味がない。
その状況下で何が起きると想定され、その対策として何ができるか。
そこまで想像力を働かせてこそ、山の悪天対応なんだなぁとしみじみ実感しました。

あと、現地ではうまく理解できなかった「寒冷前線通過で雪から雨に」の謎は山を降りてから再検証。
ちょうど乗鞍エリアの近くにアメダス奈川があって、ここのデータがいいヒントになりました。
※天気図的には寒冷前線か閉塞前線か微妙な位置だけど、寒冷型閉塞だし雷鳴りまくりだし寒冷前線ってことで進めます

レーダーや天気の変化から考えて寒冷前線の通過はまちがいなく7時頃。
でも奈川では8時過ぎまで気温が低く風の弱い状態が継続。
そして、8時半頃に風が強まると共に気温が急上昇。

この風と気温が連動しての急変化、おそらく〝滞留冷気層の破壊〟によるものです。
※8時まわりの風は欠測してるけど、たぶん弱い状態続いてたはず。あと、近いとはいえ一の瀬園地より標高は500mほど低いことに注意。

教科書的な大気は高度が上がるほど気温が下がる構造。
ただし実際にはちょくちょく地面付近の気温が低く、上空の方が気温が高い〝逆転層〟が形成されます。
そして逆転層の上下では空気の性質が大きく異なり、混じりにくい状態になることがしばしば。

逆転層の成因は
地面付近が放射冷却や降水による冷却で冷えるパターン
前線や低気圧の前面で上空に暖かい空気が流れ込むパターン
など色々。

おそらく今回は両者のミックスで、低気圧に吹き込む暖気の中で地面付近(特に凹部)に降水粒子に冷やされた空気が取り残されたパターン。
そっと残された冷たい空気の中にあるうちは低温&弱風。
寒冷前線の通過に伴いこの空気が吹き飛ばされたことにより(相対的に)昇温&風速増大。
そんな変化をアメダスの気温&風速から読み取ることができます。

こんなふうに後から推測する知識は持ってても事前にそんな予測はしてないし、実際に山の中で体験するのは初めて。
つくづく山の気象条件を予測するのは難しいなぁと…。
ほんと、いい勉強&経験になりました。

ちょっとした条件の差や局地的な影響で雨と雪の境目が変わる春先の山。
穏やかな時はほんとに穏やかだけど、いざ変化する気象状況への対処という意味では厳冬期よりよっぽど難しい。
春の山はそんな危険性も含むことを忘れずにお楽しみください。

最後に。

なんでこんな天気の中で乗鞍にいたのか。
この理由は近いうちに改めて。

20170715カヤックぷちツーリング@本栖湖

最近ドタバタしててこっちがほったらかし。気が付けば前の更新から1ヶ月以上たってました・・・。
そして今回もちょっとした息抜きネタ。久しぶりにちゃんと遊んだんでその記録です。

ここ何年かずっとやりたいなぁと思ってたのがカヤック。
小さな川や体験会でちょろっと乗ったことはあって、ちゃんと広い水面に漕ぎ出したい!って欲望がうずうずしてた。そんな中で目に止まったのが本栖湖いこいの森キャンプ場

もともと貸しボートは盛んな富士五湖エリアだけど、時間貸しじゃなくて1日いくらで貸してくれるってのが最高!
なかなかタイミングが合わなかったけどついに行ってきました♪

連休前日の14日はうろうろドライブ&キャンプ。
一気に人が押し寄せつつある15日朝から初のカヤックツーリング開始。

本栖湖といえば、湖面越しに望む千円札の富士山。
あいにくベースとなるいこいの森キャンプ場からは富士山が見えないので、まずは湖中央へ北上して富士山を拝みに行く。
手漕ぎボートとは違って漕ぐと水面を滑るように進むカヤック。前を向いたまま進めるってのも大きな違い。
いや~、ほんっとに気~持ちいい~!!

まったり30分ほど漕いで富士山を拝んだあとは、湖に突き出た岬に上陸。
モーターボートみたいな動力船を禁止してる水質自慢の本栖湖。
綺麗だとは聞いてたけどほんとに水がキレイ!

なぜか足にすり寄りたがる魚もいっぱいいたから、ちょっと付き合ってもらって観察会。
ことごとく川魚に逃げられてきた今までが何なんだってくらい簡単に捕まりましたw

一通り水遊びを楽しんだあとは元の場所へ。
朝は緩やかな北風で向かい風。
帰りは凪から次第に南風が吹き出し、これまた向かい風。
その南風を狙って続々とウィンドサーファーが湖へ。
どうやらキレイな風の日変化がでる地形のようで、ウィンドサーフィンのメッカというのも納得。
昔ウィンドサーフィンも少しかじってて風を掴んで進むって感覚はほんとに面白かったけど、最初に立って風を掴むまでの難易度の高さと道具の巨大さは何とも悩ましい問題でした。
少なくとも数年ごとにどこに住んでるかもわからない根なし草生活には難しい趣味だなぁと。

あと、やたらSUP(スタンドアップパドルボート)を見かけたのもちょっとびっくり。
こんなに流行ってるというか、実際にやってる人がいるってのは意外でした。
何が楽しいのかなぁと思ってたけど、落ちる&湖に飛び込みながら遊べるってのはSUPならではなのかも。
ぼちゃんぼちゃん飛び込みながら遊んでるのを見て、そのうちやってみてもいいな~って気にはなってきました。

下手な海よりよっぽど綺麗だし、埼玉県民な自分はアクセス時間も海までとほとんど変わらず。
たまには湖もいいもんだ。
いや、真夏はむしろこっちか??
そんな浮気心に揺れる楽しい水遊びでした。

でもやっぱり次は山の上でテン泊したいなぁ。

近くてホントに良い山、谷川岳

埼玉県から始発電車とバスを乗り継いでの谷川岳。先週の武尊山の苦労があったから、公共交通だけで9時にロープウェー乗り場につくありがたさが余計に身にしみる…。

さて、今日の谷川岳がとんなだったかというと「山と天気の神さま、ほんとありがとおぉぉぉ!」と山頂で叫びたくなる状況。
昨日降った雪のおかげでしっかり純白モード。
これを春の穏やかな陽気の中で見れる贅沢さに、ただただ感謝な1日でした。ほんと、冬に目の当たりにする自然の造形は凄まじいとしか言いようがないです…。

ただし、新雪に覆われてキレイになった下に潜む怪しい罠も多数。
雪庇ができるような稜線部には結構な数のクラックができてて、新雪で隠されてるもんだからハマってる人も結構いたっぽい。
ぼくは後発組だったからもう見えてたけど、先発組はかなり邪魔されたんじゃないだろか。
できるだけクラックの落ちる側は歩かないようにしたけど、仕方ないような場所は頼むから動くなよ~と祈りながらの通過でした。

それなのに!
明らかにクラックの先、雪庇先端部まで行って写真をとってる人も。
同じパーティーの仲間からそこはやめとけ、危ないからと言われても「大丈夫だって」との返事。そんな人にわざわざ声をかける気にもならず、頼むから目の前で落ちないでくれよと呟くのみ。
根拠のない「大丈夫」でリスクに突っ込む典型的な光景でした…。
雪もしまって暖かくなってどんどん気分は春だけど、危険を察知するセンサーのスイッチだけは切っちゃいかんと気持ちを引き締めるきっかけにはできたかなと。

あと、今日嬉しかったのは初めて生で動いてる雪崩を見れたこと!
谷を挟んで反対側の急傾斜の上端から崩れはじめ、大きくなりながら斜面下端の谷部まで到達。
春の全層雪崩だからあんまり早さはなかったけど、直に見れた&音を聞けたのはホントに嬉しかった。

ちょっと気になったのは、雪崩が届いた谷にはバックカントリーのトラックが複数あったってこと。
急傾斜のオープン斜面を滑り終えてベースに戻る消化試合みたいな箇所だけど、日差しをもろに浴びる南面はまだいくらでも崩れそうなとこはあったから上方斜面からの雪崩には本当にご注意を…。

たぶん、ちゃんと雪山な山に登るのは今シーズンはこれでおしまい。
冬に感謝しつつ、春モードに切り替えていこうと思います。

さらば冬よ。また来年よろしく!

巨大アイスモンスター、武尊山

前回でアクセスについて書いた武尊山。
今度はメインの山の話です。

ルートは山麓の川場スキー場のリフトを降りたら基本的に稜線に沿った素直なコース。
一部雪庇が発達してたり、急傾斜・痩せ尾根・ちょっとした岩場があったりはするけど歩く技術としてはそんなに難しくはない。

ただし、上部は森林限界に届く雪山の世界。
ガスると見事に周囲が分からなくなるから初心者さんが視界の悪いときに単独で歩くのはちょっとオススメできないとこです。少なくとも地形が読める&コンパスを頼りに歩くってことができなきゃ怖くてて歩けたもんじゃないかと。

今回はまさにそんな感じ。
週末で荒天ってほどは悪くないから登山者はいっぱい。
でもちょっと離れると周りは真っ白。

平日で周りにほとんどいなかったら最後までいったはちょっと微妙だったかなと。これ以上荒れない予想だってのはそれなりに自信があっても、やっぱ怖いもんは怖いです。
まあこの緊張感も雪山のいいとこなんだけど。

中には展望は無理なら山頂はいいやと割り切って、途中でツェルトを張って雪遊びモードに切り替えてた方も。
そんな柔軟な遊び心も大切だよな~と再確認するコンディションでした。

ガスガスの山頂にはあっさりと別れを告げて降りてくると、下界側の天気はすっかり回復。せっかくなんでスノーシューでふらふらと散策タイム。好きなとこを好きなように歩けること、そして周りの景色ひとつひとつが本当に美しいのは雪山ならではの楽しみですな。

さて、武尊山の見所といえばリフト降りてすぐの剣ヶ峰や山頂からの展望だけど、ぼくとしては樹氷(エビのしっぽ)の発達っぷりも推しておきたいところ。
山頂近くの木々はこんな感じでなかなかの伸びっぷり。

そして山頂周りは山そのものが巨大なアイスモンスターと化してる…のが背景真っ白な今回の写真じゃよくわかんないんで、2011年に登った時の写真もあわせて。

どうしてのっぺらしたとした普通の雪山ではなく、全身ハリネズミみたいな姿になるのか。
これには武尊山の風上側に壁のように並ぶ三国山脈の山々がとっても重要。

日本海でたっぷり水蒸気を補給した北西の季節風がぶち当たり、強制的に上昇気流となって雪雲が発達。谷川岳を代表とする三国山脈の山々に大量の雪を降らせるのはご存知の通り。
そして風下側に位置する武尊山には一度雪を降らせて水蒸気の大部分を失った季節風が届くことになる。

武尊山も標高2158mとそこそこ高く、2000m級の三国山脈よりもさらに高いくらい。
武尊山にぶち当たった季節風は再び上昇気流となるけど、しっかり雪を降らせるほどの水蒸気はもうない。
こんな時どうなるかというと、絞り出された水蒸気は雪未満のごくごく小さな水滴になり、雲として姿を見せるのみ。
しかもごく小さい水滴とういのは氷点下でもなかなか氷にならず、氷点下よりも冷たい水の粒、過冷却水滴として存在してます。

こいつが風に乗って何かにぶつかると、その途端に細かい氷の粒となって相手にくっつくことに。
何かの風上側にどんどんぶつかってくっついて、を繰り返すことでエビのしっぽは風上側に伸びていく。
そして武尊山の山頂だとすでに森林限界を超えてるので、ぶつかる相手は地面のみ。
こうやって山そのものが巨大なアイスモンスターになったのが冬の武尊山ってわけです。

樹氷やアイスモンスターの本家:蔵王も、先に新潟~山形県境にある朝日山系でほどよく水蒸気を落としてるからこそ生まれた景色。
蔵王のアイスモンスターも空と一体化してるときにしか行ったことがないんでまたリベンジしたいです…。

公共交通でGO!~冬の武尊山~

奥さんがチビを連れてちょいと帰省することに。それじゃ当然雪山行ってきます!となったこの週末(仕事休みは日曜のみ)。
ただ、いつもと違うのが〝車を使わずに〟って条件付き。車は奥さんが帰省に使うんで公共交通機関(主に電車)で雪山に行けるか考えてみた。

埼玉在住の身として真っ先に思い浮かぶのが谷川岳だけど、天気が難あり。日本海側に面したとこは展望はまず無理そうな予想。それじゃと少し南にズラし、もしかしたら晴れちゃったり?を期待して武尊山に狙いを定める。

武尊山の冬季登山の強い味方、川場スキー場は都心からのアクセスの良さが自慢。車なら関越道(沼田IC)を降りて40分もあれば着いちゃう。

電車も比較的近くに上越新幹線(上毛高原駅)とJR上越線(沼田駅)があって、ありがたいことに無料シャトルバスもあるけど予約制で週末なもんだからすでに満席。ボツ。
ツアーバスもあるけど、着くのが10時くらいになるもんだから登山するには遅すぎる。近さゆえに早朝着の夜行便もない。ボツ。

さらに調べてみると、雪道の運転が嫌な人向けに麓の道の駅:川場田園プラザから無料シャトルバスが。なんとかここまで行けないかと調べたら路線バスがあるじゃないか!
沼田駅発07:05の路線バスに乗って道の駅着が07:40。朝一のシャトルバスが08:00だから接続もバッチリ、これで川場スキー場に行ける!

と喜んだもの束の間。
始発に乗っても07:05には沼田駅にたどり着けないことが判明。沼田駅に着く最初の下り電車が07:10って何の嫌がらせだ。次のバスは2時間後だし…

いっそレンタカーで、とも思ったけど関東のレンタカーはスタッドレス標準なんてわけもなく。
まさかの高崎エリアでもオプション装備。しかもオプション料金が高い!車本体のレンタル料とほとんど変わんないよ2○2○レンタカー!ボツ。

それなら沼田で前泊して朝一のバスに乗るしかない。駅前にカラオケ屋くらいあるだろうと調べたら驚愕の事実が。
駅前にカラオケ屋どころか24hのコンビニすらないとな。

沼田周辺は利根川や片品川の河岸段丘による高低差が大きい地形のせいで駅は段丘崖の下、街の中心部は段丘崖の上と離れた構造。おかげで駅前にはあんまりお店が多くないみたい。
ブラタモリでタモさんが色々言ってたけど駅の周りに店が少ないから注意しろとは言ってなかったよなぁ…。

中心部にあるカラオケ屋まで歩けない距離じゃないけど週末の夜に一人でフリータイムも気が引ける。
うむむ…と調べてたらなんと格安旅行のオアシス、健康ランドが駅の近くにあるじゃないか!
翌朝の食料&お湯調達に最寄りのコンビニ経由で2kmちょっと歩く必要があるけどまぁ仕方ない。
地理院地図より引用&加筆

朝にコンビニから駅を目指して歩いたらかなりの急坂。河岸段丘の段丘崖なるものをしっかりと体験できたのも思わぬ収穫、だと思うことにした。ありがとうブラタモリ。

そんなわけで。

【前日】
JRで沼田駅へ
沼田健康ランドに宿泊(2100円)

【当日・往路】
路線バス:沼田駅07:05発→田園プラザ(640円)
シャトルバス:田園プラザ08:00発→川場スキー場(無料)

【当日・復路】
シャトルバス:川場スキー場15:00発→田園プラザ(無料)
路線バス:田園プラザ16:10発→沼田駅(640円)

って行程で車を使わずに武尊山に登れることを実証してきました。

注意点としては、路線バスの便数が非常に少ないから下山の時刻管理がシビアなこと。シャトルバスは30分ごとにあるけど、路線バスは逃すと次は2時間後。おそろしや。

帰りの路線バスで一緒になった登山者さんは、やはり始発電車じゃバスには間に合わずタクシーで田園プラザに移動したとか。お値段は約4000円らしいので数人で割れるならそれもありかも。

沼田健康ランドは施設は古かったけど、2100円(入場1000+深夜1100、さらに+1000でカプセルルームも可)で泊まれて風呂も入れると思えば悪くない選択肢かなと。
浴槽はそんなに広くないけどなぜかプールがあったのにはビックリ。2コース×10mちょっとの大きさで、せっかくなんで準備運動がてら泳いでみたけど裸じゃスースーして落ち着かないことがよくわかったw

荷物運ぶのが面倒&時間はかかったけど費用的には一人で高速使った場合と変わんないし、何より週末の強制イベントである関越道渋滞を回避できるのはありがたい。冬に限らないけど、たまにはのんびり電車に揺られる山遊びも悪くないなと~と改めて感じる1日でした。
もう少しバスの便数が多ければそれなりに使う人もいると思うんだけどなぁ。もったいない。

山歩きそのものについてはまた後で。
ほとんどガスに包まれてあんまり書きどころもなかったような気もするけど…

2017年山初め@御岳山&大岳山

そろそろ正月気分も抜けた頃だろうけど、あけましておめでとうございます。

蕎麦は食べたし初詣もしたし、雑煮も食べたけど何か足りない…。
そうだ、山だ!ってことで少し強引な行程で2017山初めに行ってきました。
目指すは多摩の御岳山&大岳山(1267m、200名山)。
山の難易度としては特に惹かれないなぁと敬遠してたけど、夜景が綺麗と聞いてナイトハイクからの御来光プランを思いついたのが年明け早々。
山頂で御来光を見るにはケーブルカー運行前につき全行程歩く必要があるのはまあいいとして、登山口近くの駐車場もクローズされてるのがなかなかの難題。
今回は3kmくらい離れた冬季無料解放の駐車場をベースに、自転車で登山口まで移動って流れにしてみました。

久しぶりに真っ暗な中をヘッドライトで歩く。
夜空を見上げ、夜景を眺め、夜明けの変化を味わう。
思った以上に楽しめて、近場の山でもこれだけ楽しめたのはぼくの中でちょっとした発見でした。

20170105oodake01
20170105oodake02

あいにくこの季節は大岳山山頂だと御来光はちょっと木の陰に。20170105oodake03

でも、それを補ってお釣りがくる富士山展望の素晴らしさ!
朝日に染まる赤富士が見れてとっても満足な山初めでした。20170105oodake04

登山道の難易度としては山頂付近にちょっとした岩場がある程度。
雨上がりの凍結がなければ夜間でもそんなに問題ないコース。20170105oodake06
御岳山&大岳山エリアはかなり色んなコースが分岐してるからしっかり地図読む&ルートを先読みする必要はあるけど、ナイトハイク入門には悪くない山だな~と。

お手軽に済ませるなら御岳山の長尾平展望台も都心の夜景&御来光の展望はバッチリ。
明るくなってからロックガーデンの散歩も組合せればちょうどいい半日コースになりそうです。
今回は時間的な都合で山頂ピストンで終わられちゃったけど、またのんびり散歩してみたいとこでした。20170105oodake-map

御岳山の武蔵御嶽山神社も山岳信仰が盛んでなかなかの姿。
山の神さま好きなぼくにとってはココもポイント高し。20170105oodake0820170105oodake09

ただ、強烈に心残りなことがひとつ。

山頂から帰ってきて神社に参拝しようとしたら…財布を車に忘れて文無しなことが判明!
申し訳ないとおもいつつお賽銭ナシで参拝だけしてきました…。
また改めて参拝しないと怒られちゃいそう。
もちろん帰りは楽しようと思ってたケーブルカーに乗れる訳もなく、完全ピストンルート。
それでも往路は真っ暗で景色がまったく違うからそれなりに楽しめたのもナイトハイクのいいとこなのかなと。

そんな幸先がいいのか悪いのかよくわからない2017年の山初め。
今年も事故がなく、素敵な山々に出逢えますように。

そして、このサイトを見てくれてる皆さま。
今年もよろしくお願いします。
20170105oodake05

12月の沖縄旅行

先週は10数年ぶりの沖縄に行ってきました。
早く雪山に行きたいとこだけど、たまにはこんなのもいいかなぁと。

こんな季節はずれ?な南の島旅行にあたり、役に立ちそうな資料のご紹介です。

まず、沖縄に限らず、南北に離れたところに行くときに必ず遭遇する「何着ていけばいいの?」問題。

観光情報雑誌やサイトをみればまず書いてある話ではあるけど、実際に何度くらいなのか、住んでるところじゃいつ頃並みなのか、知りたい人には過去の気象データ検索@JMAがオススメ。

名前の通り気象庁の持つ過去の観測データを見るとこだけど、月、旬(10日)、半旬(5日)、日ごとの平年値なんかも見れるので「○○の△月って平年じゃ何度くらい?それって◇◇のいつ頃の気温?」を調べることができます。
あくまでも“平年値”であって、日々の寒暖の変化をならした値なのでそのまま使えるわけじゃないけど参考にはなるかと。

続いて南の島で気になるのが「まだ泳げる?」問題。
ここは日別海水温@JMAをチェック。
日毎の海水温分布のほか、平年に比べてどうなのかも見れてなかなか便利。

今回の旅行だと海水温は平年より数度高く、26度前後。
プール遊泳だと水温+気温が50度くらいが目安になるらしく、ちょっと冷たいけど天気がよければ泳げちゃうよね、な感じ。

実際、日中は25度近くなって半袖Tシャツな陽気。
海沿いは多少風が近いけど薄手の長袖羽織れば問題なし。
砂浜も裸足でちょうどよく、足だけ海に入ったけどこれなら泳いでもいいな~といった感触でした。
(泳ぐ気満々で水着持参してたけど、うまく時間を確保できず未練を残す結果に・・・)sstd_ec20161205sstd_anom_ec20161205

一般的に温まりやすく冷えやすい大気と温まりにくく冷えにくい海の中じゃ季節が少しズレるけど、海流の影響でズレるどころかかけ離れた状態になることも。
特に暖流と寒流の境目であり、黒潮の影響も大きい南関東~伊豆あたりは真夏だとしても天気&気温にだまされないように要注意です。
前出の日別海水温@JMAでもいいけど、このエリアだと関東・東海海況速報@神奈川県水産技術センターの資料が詳しくて使いやすいです。

たとえば今年8月頭の水温はこんな感じ。
だいたい25度くらいで、水温だけでいえば12月の沖縄より冷たかったりします。sst-kanagawasuisan_20160801

こんな感じで妄想を膨らませたあとは直前の天気予報を確認。
そして最新の天気図ひわまりリアルタイムwebの衛星画像を確認していざ空の旅へ!
どんな雲が見えそうかの予習は雲ウォッチングの楽しみを数倍にしてくれます。
そんなわけで、飛行機に乗るときは窓際席の確保が最重要。

席を予約するときは
・その航路ではどっち側に何が見えるか
・窓がある席か、翼が邪魔にならないか
・日差しを浴びる時間&向きじゃないか
あたりがチェック項目。

景色は地図を見ればだいたい分かるといえば分けるけど、予約ついでに空から見える景色のご案内@ANAも見とくとさらにイメージしやすいかと。

あとはどんなに空好きでもずっと太陽の日差しを浴びるのは辛いので、時間と向きから考えて逆光になる側の席は避けた方が無難です。
今回はお値段優先で遅めの便にしたから雲ウォッチングができた時間は短かったけど、久しぶりの空旅はやっぱり楽しかった!
成田とかに住んでれば空を眺めるためにLCCで飛び回ってたかも。okinawa02

最後に、12月の沖縄で忘れちゃいけないのが北部の主要観光スポットである美ら海水族館(&海洋博公園)の休館日の存在。
≪営業時間・料金@美ら海水族館≫
年末年始も営業してるけど、『12月の第1水曜日とその翌日』だけが年に一度の設備点検の日として休館日。
ぼくがこの休館日の存在に気付いたのは沖縄行きの3日前。
3泊4日な行程のど真ん中が休館日でちょっと泣きそうになりました・・・。
帰りが夕方便にしてて本当によかった!
空いてて安いけどまだあまり寒くないという理由で12月頭の沖縄を狙う人はくれぐれもご注意を。