2018/7/21-22 乾徳山

森あり、草原あり、岩場ありと景観の変化が楽しい乾徳山(2031m)@山梨。8年ぶりに登ってきました。

最初に登ったときは素直に日帰り山頂ピストン。今回は夜&朝の時間をのんびり過ごしたかったんで、国師ヶ原にある避難小屋に前泊プランをチョイス。地理院地図より

国師ヶ原までは徳和の登山口から森の中を約2時間。避難小屋は山頂にまっすぐ進む道から少し逸れたとこにある。

前に登ったときは古くてドンヨリしてたイメージだったけど、数年前にリニューアルとの情報。

どうなったかというと…予想以上にキレイになってた!!

ウッドデッキ!入り口&窓に網戸完備!床もピカピカ!
薪ストーブ付き!
トイレ前には外から直接入れるドアとベンチ。そしてバイオ式にまさかの人感式ライトまで!!
なんというハイスペックな避難小屋…。

6月に登った巻機山の避難小屋に続き、避難小屋の概念をいい意味でぶち壊すレベルの立派な小屋。

十分日帰りできる山だし、中間地点って立地からか週末だけど完全に貸切。あまり利用者もいないのかホコリやら虫やらはそれなりに積もってたんで、感謝も兼ねてせっせと掃除。
キレイになったあとは小屋内に入ってたアブ系を全部追いだして作業終了!

あとはウッドデッキでのんびり夕食たべて空を眺める。さすがに森の中じゃ展望ヨシってわけにはいかないけど、静かな雰囲気はなかなかいい。
人がいない代わりにシカやクワガタ♀が遊びにきましたw

今回小屋泊にした大きな理由のひとつが、新たる相棒・ミラーレス一眼の試し撮り。
微妙な天気ながらなんとか雲の隙間から星は見える。

あれこれ試しながら初の星空撮影。
写る!私のカメラにも写るぞっ!!

いや~、最近のカメラってホント凄い。ちょいと視力悪目なぼくの裸眼よりよっぽど綺麗に撮れてしまう。
10分くらい開放するとちゃんと星は軌跡を描いて、地球が回ってることも実感。

色々試しつつ星&写真の世界に素直に感動。
もともと星空を眺めるのはそれなりに好きだったけど、写真って行為でより積極的に関わる感じが性にあってるのかも。

そのあと寝る直前にシュラフ忘れが発覚したけど、そんな冷える季節でもないのでレスキューシートで対処。
せっかく袋に詰めたのにザックに入れ損ねるとは…。山の準備は余裕をもって、きれいな部屋でしなきゃいかんですな。
ほんとこの時期だからよかったものの、一歩間違えれば大変なことになるとこだった。反省。

さて、気を取り直して翌朝からは登山の続き。

国師ヶ原からもうひとつ坂を越えると、富士山をバックに広がる草原がステキな扇沢。

ずいぶん近くに山頂も見えてもう少し…と思うけど、ここからは登るのが楽しい岩エリア♪
後半にはなかなかの鎖場もあり、慣れてない人はちょっと苦労しそう。

特に最後の鳳岩の下半分は凹凸の少ないツルツル。
鎖に頼らずに登ろうとするとなかなか考えさせられるいい岩場。クラックはあるけど足が入るほど太くはなく、足をどう置くかに結構悩ませてくれた。
そこそこ高度感もあるけど、ここだけは迂回路があるから危険を感じる人は無理せずそちらへどうぞ。

そんな鳳岩を登りきるとそこが山頂♪
ラスボス直後に山頂ってルート配置がまたニクいぜ乾徳山!!

急な岩場の山頂とあって展望も良好。
快適な休憩スペースはちょっと少ないけど、小屋泊で2時間のアドバンテージがあるおかげで山頂も貸切。
なんという贅沢な時間…。

乾徳山、久々に登ったけどやっぱりいい山だった!
またそのうち登っと。

あと、初めてちゃんとしたカメラ装備で登ってみて色々気づく&考えることも。
星空も含めて、目の前のきれいな景色をどう切り取るかアレコレ考えるのはなかなか楽しい作業。
まだ駆け出しなもんだから悩んでばっかだけど(^^;

そして、かねてから聞いてた写真と登山の相性の悪さを実感。

・荷物が増える
比較的コンパクトなオリンパスにしたとはいえ、カメラ本体&レンズに三脚を合わせると約2kg。日帰り装備ならまだしも、テン泊装備に足すとなるとちょっと悩む重さ。

・行動が遅くなる
目の前の景色のどこをどう撮るか。ちゃんと考えつつ撮ろうとすると、どうしても足取りは遅くなる。判断も含めた撮影技術の向上で改善はされるんだろうけど…。星空撮ってると当然寝る時間も遅くなる。冬は撮ってる間寒いだろなぁ。

・カメラが気になる
買いたてだからなおさらだけど、ぶつけたりしないか気になる!今回みたいな岩場で首からぶら下げるなんて邪魔にもなるし論外。夜と山頂以外はほとんどザックの中にいれたままコンデジメインでした。

ちょっとだけ山岳写真を意識してみた今回。
気分的には登山8:写真2。そして登山と写真のパートがスパッと別れてた感じ。
山の楽しみ方の中にどう写真を融合させていくか。
これからの課題であり、同時に楽しみでもあるような。

そんな新しい扉を少し開けてきた山旅でした。
街中でもカメラの練習しとこっと。

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