20180501針ノ木岳

2018/5/1に登った北アルプス・針ノ木岳のメモ。
GWの針ノ木雪渓がこんなもんでしたって記録です。
ただ、春は融雪と降雪を繰り返す季節で日々の変化がとっても激しい。
シーズンごとの差も大きいから毎年こんな感じ、とはならないことにはご注意を。

それじゃまずはルートの確認。地理院地図より

スタート地点は立山黒部アルペンルートの長野側の起点、扇沢。
そこからメインの谷をずっと遡り、日本三大雪渓のひとつ・針ノ木雪渓から山頂へ。
夏道は針ノ木雪渓から針ノ木峠へ向かうけど、春はマヤクボ沢の雪も繋がってるからこっちからでも登れるようになってるとか。
分岐する大きな谷はあるけど、視界が良くて地図とコンパスさえ持ってればまず迷うことはないだろなと。

それよりも雪渓ルートで怖いのは雪崩。
そこに大きな雪渓ができるのはまわりから雪崩として雪が集まってくるから。
急に気温が上がったり、まとまった雪が降った直後にはとても登る気にはならないルート。
今回は暖かい日が続いてはいたけど、1週間近く降りものはなかったんで周りの谷や沢からの湿雪雪崩を中心に気をつければOK。
そんな判断でした。

それじゃここから写真で振り返り。

扇沢のバスターミナルに向かって左手が針ノ木岳への登山口。
登山ポストもあるんでもちろん登山届は出しましょ。

登山届けの出し方の①コンパス ②長野県電子申請
とオンライン物が並んだ後に③登山ポストへの投函 と並んでて、さすが長野県とちょっと感心。

登山道は入った直後は地面も出てたけど、すぐ積雪エリアに。
作業用道路と分かれて右岸(山を背にした時の右手、登り手から見ると左手)を進みます。
谷の底も歩けそうではあったけど、中央部はもう開いてるし大きな堰堤を何個か越えるので端っこ歩くのが無難。
この時点でも脇から雪の固まりがゴロゴロっと流れてきてたので油断は禁物。

この辺はほぼ真西へ、赤沢って谷を正面に見ながら進む。
赤沢に近づくと次第に南西に曲がり、大沢を横切っていよいよ針ノ木雪渓の本谷へ。
大沢から蓮華岳を狙う人もいるみたいだけど、素直に針ノ木岳に登る人は迷い込まないように気をつけたいポイント。

大沢を過ぎると正面にズバリ岳~針ノ木岳を眺めながら延々と雪渓を登り詰めてくことに。
斜度もジワジワきつくなり、振り返ると爺ヶ岳がステキな眺め。

標高2100mあたりは谷が狭く傾斜もちょっと急で〝のど〟と呼ばれるポイント。
谷底であるルート上は見事に湿雪雪崩のデブリまみれ、支谷の上部にはまだ雪庇もあるっぽい。
自分がどの谷の下部にいるのか、雪崩たらどのくらい広がりそうかを特に強く意識して歩く必要があるエリアでした。

〝のど〟を抜けると傾斜は緩くなり谷も広がり、だいぶ針ノ木岳の姿がハッキリ見えるけどまだまだ標高差を感じる景色。
さすが日本三大雪渓、そうそう簡単には終わりませんw

そろそろしんどくなってきた頃、針ノ木峠へ向かう夏道とマヤクボ沢へと別れるところに到着。
まったりしたくなるけど針ノ木峠の手前にはまだ雪庇の姿も。
なるべく安全な場所を選びつつ、山側を眺めながらの休憩を忘れずに。

終盤の登りはマヤクボ沢を選んだけど、向かって右手の雪渓は広そうだけどかなりの傾斜。
まだ左手からの方が攻めやすそうだったのでハイマツの脇を抜けて岩場混じりのルートを開拓することに。

となりを見ると、マヤクボ沢の奥側にはスキーを担いで急斜面に挑むツワモノの姿が。
立派な雪渓だからまだしばらくの間は繋がってそうだけど、かなりの傾斜がしばらく続くんでのんびり登りたい人にはオススメしにくい雰囲気でした。

ハイマツの脇を通り、岩場の多いエリアを抜けた後はトラバース気味に稜線へ。
ここまで来たらあと少し!
山頂直下の急斜面をグイッとあがって…や~っとこさ針ノ木岳のてっぺん♪山頂周りは吹き飛ばされて雪がほとんど付いてないんで、なるべくアイゼンは外しておいて欲しいとこ。
必要ないとこでザクザク地面を荒らすのは見ててあんまり気持ちのいいもんじゃないです…。

登ってきた針ノ木雪渓方面を振り返れば、ズバリ岳~爺ヶ岳~鹿島槍まで続くなかなか魅力的な稜線。

西には黒部ダムを含む渓谷を挟んで立山・劔岳。

南には三俣蓮華の奥にちょっとかすれた槍ヶ岳も。

スタート地点の扇沢からの標高差は約1400m。
しっかり登ったかいあってほんとにステキな景色♪
アルペンルートを使わずに登ることの大変さもよくわかったw

1時間以上山頂でまったりした後は尻セードも交えつつ楽しく下山。
もちろん後ろ&左右への注意は忘れずに。

まだまだたっぷりの雪を抱く針ノ木岳。
溶けゆく姿に春を感じる素晴らしい山でした(*´∀`)

7:3でスキーヤーが多かったけど、登山としてはちゃんとしたアイゼン&ピッケルが必要で標高差もたっぷり。
天候次第じゃ雪崩のリスクも大きい中級以上のルートなんでくれぐれも無理しないようにお楽しみください。

春(融雪期)の雪崩についての一般的な注意事項はこちらも参考にどうぞ。
【お知らせ】春季における一般的な注意事項_180402@日本雪崩ネットワーク

雪渓ルートは雪崩のリスクが高いルートで、春の高山はまだまだ雪も降る領域。
〝注意して登る〟以外にも山やコースを変えるって選択肢もお忘れなく!


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