カテゴリー別アーカイブ: 山ネタいろいろ

天気以外の山についての話題もろもろがこちら

火山登山者向けの情報@気象庁 の注意点

新潟焼山がごく小規模な噴火をしてたみたい。新潟焼山「ごく小規模な噴火発生のもよう」気象庁@NHK
さすがに焼山を登山対象として見る人には「焼山が火山だと知らなかった」って人はいないですよね、たぶん。

ただ、人でにぎわうようなメジャーな山だと火山なのかどうかを意識せずに登ってる人も多いはず。
登る山を決めたら地図&ルートだけでなく、そもそもどんな山なのかwikipediaあたりでサラッと調べてみるのがオススメです。
たとえば焼山だとこんな感じ。新潟焼山@wikipedia
このネタを書いてる時点ですでに冒頭の噴火ネタが反映されてるとこが凄すぎる。

火山に登る前にチェックしたい情報として頭に浮かぶ(浮かべてほしい)のが、気象庁が発表している火山に関するもろもろの情報。
御嶽山の事故を受けてトップページに火山登山者向けの情報提供ページなんて物ができてます。

・・・ただし。

更新が迅速極まりないwikipediaに比べて、情けないのが火山登山者情報@気象庁の更新の遅さ。
新潟焼山の活動状況を見ても、今回の噴火についての情報は未掲載。(5/6 23時時点)
それどころか、4月末の樽前山@北海道の火山性微動&わずかな地殻変動の情報すらまだ載ってないという有様。樽前山の活動状況

いろんな火山の最新情報をまとめた各火山の活動状況には本当の最新情報が載ってるけど、残念ながら火山登山者向け情報の“最新情報”は最新でないのが現状のようです・・・。
それでいいのか気象庁。(絶対よくない)

とりあえず、今は気象庁が発表する火山に関する最新情報は各火山の活動状況からチェックする必要があるのでご注意を。

この記事を取り消せる日が早く来ることを願います。

御嶽山体験談

去年、山好きを震撼させた御嶽山の噴火災害。(登山中の被害は“事故”というべきだと思うけど)
山頂付近で噴火に遭遇したけど無事に生還した山岳ガイド、 小川さゆりさんの講演を聞いてきました。
山岳ガイド小川さゆり氏講演会@東京都山岳連盟

「亡くなった方は運が悪かった」だけで済ませては何も教訓が残らない。
素早い判断と行動で運を手繰り寄せなきゃ生き残れない。
噴火の最中、山頂で噴煙にカメラを向け続ける登山者の姿が一番“恐ろしい”光景。
非常時にいかに緊急事態のスイッチを入れることが重要かってことを繰り返し強調してたのが印象的。

体験談は手記としてまとめられたものが長野県山岳協会のサイトに掲載されてるんで、山で遊んでる人はぜひぜひ一読をオススメします。
小川さん手記「御嶽山噴火に対する思い」@長野県山岳協会

自分自身、いざってときにすぐに行動に移せるだけの緊張感と想像力を持ち続ける努力をしなきゃなと再確認するいい機会でした。
火山を扱ってるわけじゃないけど、自然科学に携わる仕事をしてる山好きとしてはもっと火山についても勉強すべきだなとも。
細々とですが、天気だけでなく山について色々なことを学ぶお手伝いをしていきたいと思います。

ほんっとに細々とですが・・・

火山とのつきあい方

2014/9/27の御嶽山噴火から1年の昨日、日本火山学会がパンフレット「安全に火山を楽しむために」を発行しました。
パンフレット「安全に火山を楽しむために」の発行@日本火山学会

火山、噴火、予知についてシンプルにまとまったいいパンフレットだと思う。
何よりいいなと思ったのが以下のフレーズ。

『活火山への登山は火山のダイナミックな営みを感じることができる素晴らしい体験です。
こうした火山とうまくつきあうため登山の準備を整えましょう。』

危険性を含む、かけがえのない素敵な体験ってのが登山。
遊びを通して自然とつき合うことでその危険性を知る準備ができるんじゃないだろか。(もちろん遊ぶだけじゃダメで、その先に繋げるべきって意味で)

たしかモンベル創業者の辰野さんだったと思うけど、「日本人はこんなに川に囲まれて暮らしてるのに遊び方を全く知らない」ってコメントを見たことがある。
自然に対して「危ないから触るな、近づくな」から育つ無関心こそが一番危ないような…。

そんなことを日々感じつつ、自然の素晴らしさ・遊び方とその危険性について広めるような活動が少しでもできないかと思って始めたのがこのブログ。
…なのに、サボリまくりな今日この頃。
何にしても継続する難しさってのを思い知る今日この頃です(^^;)

ヤマノススメ

山好きかつアニメ&マンガ好きである自分にとって、ドツボな作品といえば北アルプスを舞台とする『岳』。
山の素晴らしさと厳しさを題材にしたホントに素晴らしい作品っす。(実写版?それは早く忘れて…)
連載は終わったけど主人公の島崎三歩は長野で山岳イメージキャラとして活躍中。
山岳情報@長野県警

そして、もうひとつ欠かせないのが今回取り上げた『ヤマノススメ』。
インドア属性な女子高生が幼なじみに引きずられながら徐々に山の楽しさ、そして苦しさを知ってく話なんだけど、自分自身が山遊びを始めた頃のドキドキ感を思い出してキュンとくる!
ついでに、子供の成長を見守る親の姿もかなり気になるあたりに自分の歳を感じてしまう…w

マンガやアニメに抵抗がなくて、山遊びが好きまたは興味ありって人にはかなりオススメっす!
あと、高い&スリルだけが山じゃない。もっと色んな楽しみ方があるんだよな~ってことを再確認できる素敵な作品なんで、最近イマイチ山に対する熱が上がんない人にもオススメです。
原作もいいしアニメ版もなかなかの良作なんでぜひご覧あれ♪
ヤマノススメ(アニメ版)

登山のお供になる…かなぁ。『噴火速報』

御嶽山の噴火事故をきっかけに“噴火速報”ってな新しい防災情報が8/4に始まりました。
どんな情報かというと、名前の通り「○○山が噴火したよー!」って事実だけをできるだけ早く世の中に伝えるための情報です。
噴火速報はじめました@気象庁

『登山中の方や周辺にお住まいの方に、火山が噴火したことを端的にいち早く伝え、身を守る行動を取っていただくための情報』となってるけど・・・正直なところ、『登山中の方』にとって劇的に役立つ情報かはかなり怪しい。
なぜならこの情報は監視カメラや地震計、空振計といった観測データから人が判断して発表するから、どんな早くても数分はかかりそう。
(ちなみに、緊急地震速報は感知→解析→情報発表がすべて自動化されてるんで秒単位の早さです)

御嶽山から登山者が得るべき教訓は、もし噴火したらとにかく早く少しでも安全な場所へ避難!ってこと。
その判断に「誰かが危ないって言った」なんて悠長なことを挟む余裕は全くないです。
そうやって動くには、山に登るならその山が火山だって事実をしっかり認識しとくこと。
そして頭の隅っこでいいから今何かが起きたらどう行動するかって危険へのアンテナを常に張っとくことが必要かと。

山に登らないことが一番安全、なんて身も蓋も無い意見もあるけど、それを言っちゃアウトドア活動全般が危険、もっと言えば家から出ないのが一番なわけで。
火山に登ることで自然の力を体感することは決して全否定されるような行動じゃないと思ってます。
もちろんリスクを正しく認識しつつ、何か起きたときに「まさかこんなことが・・・」なんて言葉を吐かない覚悟くらいは必要になりますが。

万一何かあった時のため、そして何より、何も起こさないために事前の念入りな情報収集と登山届の作成&提出はしておきましょう!
登りたい山が火山だったら事前にこちらもチェックしてみてください。
火山登山者向けの情報提供ページ@気象庁

そして最後に、御嶽山事故からの大事な教訓をもうひとつ。
悲しいかな、今の科学技術水準では今回の御嶽山噴火のような(噴火現象としては)小規模な噴火を事前にバッチリ察知するのはなかなか難しいです。
「事前に危険情報がない=絶対安全」ではないことはどうか忘れないでください…