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火山との付き合い方

ちょっと前(4/25)のネタだけど、内閣府が火山への登山の注意点を動画にまとめたみたい。
それが公開されてるのがこちらのサイト。
7分半でコンパクトにまとまってるんでぜひ1度どうぞ。
火山防災に関する普及啓発映像資料@内閣府

いい感じにまとまってるけど実際にどこに関連する情報があるかってのは詳しく解説してなかったんで、そこだけ少し補足しようと思います。

まずは狙ってる山が火山かどうかを知らなきゃ始まらない。

身も蓋もないけど、木々が生えてなくて、ガスでも出てるようなら文句ナシの火山。
そんなの当たり前だと言いたくなるけど「噴火しない火山はない」ってことも自分に言い聞かせとくのもお忘れなく。
近年の噴火記録なんかはGoogleで検索かけてWikipediaで調べるのが一番手っ取り早いです。

山好きな人ならこの本なんかもオススメ。


何がいいかって、一般的な山のガイド本は麓から眺めた山の姿&地形図ってのが定番。でも、この本は〝火山図鑑〟というだけあって火口周りの空撮写真集。違う切り口の山のガイド本としても使えちゃう。
当然ながら火山な山しか載ってないけど…。

もちろん基本的な火山の知識も載ってるからまさしく一石二鳥。こんな形してたのか、登山道こうなってたのか~と新しい発見もあると思うんでぜひ見つけたら眺めてみてください。

続いて第2ステップ

内閣府動画でも紹介されてた火山登山者向けの情報提供ページ@気象庁から火山の最近の様子をチェック。

噴火警報(噴火警戒レベル2以上)が発表されてると連動して入山規制がかかってるはずだからそもそも登ろうとしないだろうけど、問題なのは「警報は出てないけど最近ちょっと元気」な状態。

ザックリした目安として、火山解説情報(臨時)という情報が出てると「ちょっと気になるんで急いでお知らせしときますね」って意味なんで危険察知スイッチを入れといた方がいいです。

火山に対して様々な観測機器で顔色悪くない?熱ない?ちょっと呼吸荒いけど…みたいなことをして、本格的に体調を崩す予兆を捉えようってのが噴火予知。
でも御嶽山みたいに火山としては「ちょっとしたくしゃみ」程度の噴火でも人にとってはとんでもない脅威。
「は…は…はくしゅっ!」の「は…は…」を捉えるのは容易じゃないです。
いまの技術じゃ噴火をキッチリ予測できて事前に噴火警戒レベルが上がってる、って状況は期待しすぎない方がいいだろうなと。(※表現は自重)

もちろん、こんなことばっか言ってゼロリスクを求めたらたらどこの山にも登れない。
山に登る以上、火山に限らずその山にどんなリスクがあるから事前に調べて、登りながら頭の片隅でイメージしときましょ、って話でした。

無責任に人に勧めるわけにもいかないけど、ぼくは火山への登山はかなり好き。
地球、生きてるぞ~!!って力に溢れてる場所なんで。
あわせて、下山後の温泉という偉大な火山の恵みを調べるのもお忘れなく♪

火山とのつきあい方

2014/9/27の御嶽山噴火から1年の昨日、日本火山学会がパンフレット「安全に火山を楽しむために」を発行しました。
パンフレット「安全に火山を楽しむために」の発行@日本火山学会

火山、噴火、予知についてシンプルにまとまったいいパンフレットだと思う。
何よりいいなと思ったのが以下のフレーズ。

『活火山への登山は火山のダイナミックな営みを感じることができる素晴らしい体験です。
こうした火山とうまくつきあうため登山の準備を整えましょう。』

危険性を含む、かけがえのない素敵な体験ってのが登山。
遊びを通して自然とつき合うことでその危険性を知る準備ができるんじゃないだろか。(もちろん遊ぶだけじゃダメで、その先に繋げるべきって意味で)

たしかモンベル創業者の辰野さんだったと思うけど、「日本人はこんなに川に囲まれて暮らしてるのに遊び方を全く知らない」ってコメントを見たことがある。
自然に対して「危ないから触るな、近づくな」から育つ無関心こそが一番危ないような…。

そんなことを日々感じつつ、自然の素晴らしさ・遊び方とその危険性について広めるような活動が少しでもできないかと思って始めたのがこのブログ。
…なのに、サボリまくりな今日この頃。
何にしても継続する難しさってのを思い知る今日この頃です(^^;)

登山のお供になる…かなぁ。『噴火速報』

御嶽山の噴火事故をきっかけに“噴火速報”ってな新しい防災情報が8/4に始まりました。
どんな情報かというと、名前の通り「○○山が噴火したよー!」って事実だけをできるだけ早く世の中に伝えるための情報です。
噴火速報はじめました@気象庁

『登山中の方や周辺にお住まいの方に、火山が噴火したことを端的にいち早く伝え、身を守る行動を取っていただくための情報』となってるけど・・・正直なところ、『登山中の方』にとって劇的に役立つ情報かはかなり怪しい。
なぜならこの情報は監視カメラや地震計、空振計といった観測データから人が判断して発表するから、どんな早くても数分はかかりそう。
(ちなみに、緊急地震速報は感知→解析→情報発表がすべて自動化されてるんで秒単位の早さです)

御嶽山から登山者が得るべき教訓は、もし噴火したらとにかく早く少しでも安全な場所へ避難!ってこと。
その判断に「誰かが危ないって言った」なんて悠長なことを挟む余裕は全くないです。
そうやって動くには、山に登るならその山が火山だって事実をしっかり認識しとくこと。
そして頭の隅っこでいいから今何かが起きたらどう行動するかって危険へのアンテナを常に張っとくことが必要かと。

山に登らないことが一番安全、なんて身も蓋も無い意見もあるけど、それを言っちゃアウトドア活動全般が危険、もっと言えば家から出ないのが一番なわけで。
火山に登ることで自然の力を体感することは決して全否定されるような行動じゃないと思ってます。
もちろんリスクを正しく認識しつつ、何か起きたときに「まさかこんなことが・・・」なんて言葉を吐かない覚悟くらいは必要になりますが。

万一何かあった時のため、そして何より、何も起こさないために事前の念入りな情報収集と登山届の作成&提出はしておきましょう!
登りたい山が火山だったら事前にこちらもチェックしてみてください。
火山登山者向けの情報提供ページ@気象庁

そして最後に、御嶽山事故からの大事な教訓をもうひとつ。
悲しいかな、今の科学技術水準では今回の御嶽山噴火のような(噴火現象としては)小規模な噴火を事前にバッチリ察知するのはなかなか難しいです。
「事前に危険情報がない=絶対安全」ではないことはどうか忘れないでください…