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ってことで・・・南極なう。

2018年12月22日、ついに南極・昭和基地に到着しましたっ!!

色々あってすべてが遠い思い出になりかけてるけど、しらせの船旅をざっとおさらい。

2018年11月30日 フリーマントル出港

いきなり酔い止めに頼るなんて情けない…と思ってたら、速攻でお世話になりました。出港してから昼・夜・朝と3食連続で念入りな聖地巡礼をこなした後、諦めて薬に頼ることに。ありがとうア●ロン。

24時間走り続けるしらせの船旅は、めまぐるしく変化する自然を味わう日々。

出港して約1週間で初氷山!

氷山が増えてきたと思ったら…

べた凪で驚くような穏やかな海。

かと思ったら流氷帯に入り、寒々しい景色に一変。

南下するにつれて日ごとに夜が短くなり、ついに白夜がスタート。夜中もこんな空。

そして氷も厚くなり、ラミング開始!まずは氷の割れ目をうまく使いながらこじ開けるように進む。

氷という足場が増えてくると、色んな生き物の姿も。
正面からしらせを見物にきたアデリーペンギンたち。

そんなに近づいて大丈夫か?と心配になるころにやっと事態の重要さに気付く!たまに人身事故が起こるとか起きないとか…

流れ動く流氷帯が終わり、南極大陸の周辺にくっついて動かない定着氷からがラミングの本番。圧倒的な存在感を放つ自然に立ち向かうしらせ。バックして助走をつけての全力前進、氷にぶつかる&乗り上げて割りながらの地道な前進。

じりじりと進み、数日かけて昭和基地が見えてきたところでヘリの登場!

大勢に見送られてしらせを発艦。

氷の海をひとっとび。昭和基地のある東オングル島へ。

で、めでたく最初の写真にたどり着きました。

昭和基地に到着してからバタバタと1週間。今ではしらせも昭和基地に接岸してこんな景色。

とっても短い昭和基地の夏。生活の立ち上げ、物資の輸送、そして本題である各々の仕事。ありがたいことに(?)24時間沈まない太陽のおかげでたっぷり仕事ができてしまう環境。
オーバーヒートしないように気を付けつつ全力で頑張る、そんな日々です。

実際にどんなことしてるかは追々書いてければいいなと思うけど、こりゃ頻繁に整理する余裕はないなぁってのが素直な感触。
各隊員はみんな忙しんで今の昭和基地の様子は極地研究所や海上自衛隊の公式情報を追いかけるのが一番確実かと。

昭和基地にいる南極地域観測隊全体の動きは昭和基地NOW@極地研究所教員派遣プログラム@極地研究所
今回昭和基地に入った第60次隊の動きは60次隊NOW@極地研究所
しらせ&海上自衛隊の動きは第60次南極地域観測協力@海上自衛隊をどうぞ。

流氷観光ノススメ

冬もそろそろ折り返しそうな1月下旬。
稚内からついに流氷の便りが届きました。
≪稚内で道内トップ「流氷初日」 観光盛り上がり期待 「早めに見に来て」@北海道新聞≫

流氷初日というのは「気象台から流氷が始めて見えた日」なので、実は流氷初日より前に流氷が届いてる場所も結構あったりします。
実際、衛星画像で流氷を眺めてみるとこんな感じ。
MODIS@JAXA

ひまわり@気象庁

ちなみにこのひまわり画像は、複数の波長帯データを組み合わせて氷だけが白く見えやすいように調整してる画像で、これもひまわり8号から使える技。
詳しくは衛星画像に関する解説をどうぞ。

話を戻して衛星画像を眺めてみると、北海道のオホーツク海沿岸には結構流氷が流れてきてる。
ただし、気象庁として目視で流氷を観測してるのは稚内・網走・釧路の3ヶ所だけ。
あいにく今流氷が来てるエリアには気象台がないので、25日になってからの「流氷初日」になりました。

北海道の流氷観光といえば、メジャーなのは流氷砕氷船ガリンコ号@紋別流氷観光砕氷船オーロラ号@網走、流氷ノロッコ号から今年変わった流氷物語号@JR北海道の3つ。

ぼくとしては、ぜひ船に乗ってどこまでも広がる流氷の凄さを感じて欲しいところ。
特にガリンコ号はスクリューではなく巨大なネジを回して氷を割りながら進むメカメカしい船。
流氷に乗り上げた時には「アルキメディアァァン・スクリュゥゥゥゥー!!」と叫びたくなること間違いなる一押しな逸品です!

そんな流氷観光も当然ながら流氷がないと魅力半減。
流氷の動きは基本的に風まかせ(+海流の影響も少し)。
陸に向かって風が吹けば寄ってくるし、海に向かって吹けば離れちゃいます。
流氷観光の際はできれば日程に少しゆとりを持たせつつ、最新の実況と流氷予想も参考にどうぞ。
流氷がもっとも南に広がるのは2月末から3月頭なんで、まだまだこれから計画立てても余裕で間に合いますよ!

ぼくもガリンコ号とオーロラ号には乗ったけど、お客さんの大半は海外からのひと。
こんな自然の凄さを感じる場所が国内にあるのに、ホントもったいないです。
少しでも興味のある方はぜひ行動に移してみてください。
期待を裏切らない世界が広がってることを保障します!

そうそう、流氷といえば忘れちゃいけないのが“流氷の天使”とも呼ばれるクリオネ。
流氷が近くにあるような状況だと海辺で簡単にとれちゃうので、興味のある人は100円ショップの網とペットボトルを持参してどうぞ。
この時期のオホーツク海沿岸のコンビニにもペットボトルで飼われてるクリオネがいたりします。

≪オホーツク海南部の衛星画像@気象庁≫日中30分ごと
≪オホーツク海南部の海氷の実況@札幌管区気象台≫毎日夕方更新
≪数値海氷予想図@気象庁≫水&土曜更新

オホーツク海の海氷分布