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大雨の予測と解析と防災情報(20171007大雨@伊豆諸島)

下層暖湿が強く、トラフもしっかりしてて結構降りそう。あとは前線&低気圧がどこまで北上するか、が重要な着目点だった今回の大雨イベント。

結果として、暖気が北上したのは伊豆諸島の真ん中までで、これより北側の関東はヒンヤリした空気に覆われてダラダラと雨。
そしてヒンヤリと暖気のちょうど境目となった伊豆諸島の三宅島は猛烈な雨に。海の上なんで当然観測点は島にしかないけど、レーダーに対応する風と気温の境目もくっきり。 ↑はアメダスの分布図を加工して作成。高解像度ナウキャストに雨量以外のアメダス観測値も重ねれるようにならないかなぁ…。

赤外画像で見た対応する雲域の発達っぷりもなかなかのもので、日中で可視画像が見えたら凄い姿をしてたんだろうなぁとちょっと惜しい気持ちにもなったりして。

ただ、小さくて激しい現象だったので、天気図の低気圧&前線はドンピシャで対応するほど細かくは表現されてない、といった感じでした。

こういったコンパクトな低気圧&前線による大雨は、強雨となる領域(主に南北)。 そして強雨域の走向(分布)と移動方向が重なって強雨が持続するパターンにはまるか、といったあたりが重要なポイント。

でも、この両方を事前にピタッと当てるのは今の予報技術では相当難しいのが現状。
ある程度幅をもった予報を出しつつ、実況監視&解析をしながらどんどん予測シナリオを修正&絞り込んで注意報や警報等の防災情報に反映させていく、というのが予報現場での作業になります。
今回は後半急激に発達&大雨パターンにはまり出したのでちょっとバタバタだったかも。

こんな感じで連休頭は微妙な天気になったけど、明日~明後日はまあまあな天気になりそう。事故の無いように気をつけつつお楽しみください。

…まあまあ、と言いつつ、高気圧の中心が北にずれてる時の関東は天気予報がかなり嫌らしいパターン。
関東の天気好きは明日どれだけ晴れ間があるかにもご注目ください。

台風ばかり見てちゃダメ

ふぅ、台風は台湾行ったか。
台湾に当たれば一気に衰弱するし、その後も大陸に入ればもう大丈夫。(台湾の人には申し訳ないけど…)

なんて思ってる人。
ちょっと待った!

台風が来るとき、熱帯生まれの暖かく湿った空気をたっぷりとお供につれてきます。
その空気が前線を刺激して台風と離れたところで大雨に・・・というのが定番だけど、今回はちょっと違うパターン。

今回台風が連れてきた空気がどこに行くかというと、東側を高気圧に邪魔され、奄美や九州目指してまっすぐ北上。
衛生画像を見るとその様子がよく分かります。
vis_20160707-1500

そして明日(7/7)朝の予想天気図で九州の西に現れる低気圧。
これは熱帯の空気を元に育った、台風の分身とも言える低気圧です。
東側の高気圧がなかなか動かないもんだから、熱帯の空気&低気圧は西日本でのんびり。
そのせいで明日から明後日にかけて九州を中心にかなりまとまった雨になる予想。
西日本に警戒を呼びかける全般気象情報も発表されてます。
fsas24_20160708-09

台風が来たとき、台風の行き先だけを気にするのではなく台風の周りの大気の流れも意識するようにしてください。
すでに梅雨の大雨で大きな被害が出ている西日本。
さらなる被害が出ないことを祈ります・・・。

6月後半の梅雨前線による大雨のまとめ(速報)も気象庁サイトに掲載されてるので気になる方はどうぞ。