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雪にできる虹:雪面ハロ(仮名)

とある朝。
景色を眺めてて気が付いた。
あれ?海氷上の雪面が虹色に光ってないか?
しかも22°ハロ(暈)に繋がってるように見える・・・。

どう見ても気のせいじゃない。
空のハロが消えても、雪面の虹色はくっきりはっきり。

昼間になって、青空の下でも雪面の虹色は鮮やかなまま。
写真じゃちょっと分かりにくいけど。ちなみにこの写真は13時。
最近はほんっとに太陽高度が低いです。

よく周りを観察しながら歩いてみると、近くの雪面でも発見。
これまた綺麗に分光して虹色に見えてる。

どうやらこれ、積雪表面の雪結晶によってできたハロってことみたい。

普段空に見えるハロは、大気中に漂う細かな氷晶の六角柱構造によるプリズム効果で見える大気光学現象。
氷晶よりずっと粒が大きい降雪結晶も、六角柱構造を持っていれば光学的な特性は同じだとか。
参考文献:谷川朋範,2007:積雪の方向性反射率特性,69,p185-200を流し読み

ってことは、うまいこと積雪表面に六角柱構造の降雪結晶が積もってれば、空のハロと同じことが積雪表面にも起きる。…ってことでいいのかなぁ。

あいにく初めて見る&今まで知らなかった現象なんで、これを何て呼んでいいのかも分からない。
ハロはあくまで“大気”光学現象なんで、ハロではない。
とりあえず、ハロと同じメカニズムで雪面にできてるってことで“雪面ハロ(仮)”と呼ぶことにします(^^;

名前も分からないから適当なキーワードでググってたら同じよう46°の雪面ハロ(仮)を撮った人を発見。
雪面の 46°ハロ@WHITE ICE

でも、やっぱりちゃんとした現象名が分からないw

今回不思議に思ったんで軽く積雪表面も観察してたけど、仕事の時間が迫ってたこともあってごく簡単にしかできず。
分かったのは、晴れた穏やかな朝で軽く表面霜ができてたこと。
表面の積雪は角柱・砲弾っぽい結晶が混じったしまり雪だった、ってことくらい。
降雪結晶そのものなのか、表面霜ができたことで起きたのかが分からない・・・
あー、もやもやするっ!!方眼は1mm。

これからちゃんと注意して、また見つけたらしっかり観察してみようと思います。
積雪表面の写真の撮り方も調べとかなきゃな。

南極で目にする景色・現象を色々知りたい・理解したいけど、自分の知識がついていかない現状がなんとも歯痒い。
雪氷・地学系の基礎をもっとちゃんと学んどけばよかったなぁ。

おもしろ南極雪結晶、みぃつけた!

南極にきて、できるだけ観察しようと思ってるのが雪の結晶。

雪好きの神様、中谷宇吉郎氏の名言
『雪は天から送られた手紙である』

それじゃ南極の手紙を読んでみようじゃないか!ってことでたまに観察してたりします。
雪といえば吹雪が多い環境なんで見れる機会はそんなに多くないんだけど。

これまでtwitterでちょいちょい投稿するのがメインだったけど、今回はなかなか面白いのを見つけたんでブログでも取り扱い。

それが・・・これ。

すんごい立体的。
樹枝状結晶に樹枝がちょっとついたなんて甘っちょろいもんじゃなく、思いっきり放射状に広がる樹枝。
こんなのあるんだと思ったら、“放射樹枝”って雪結晶の分類があるそうな。

このコロコロ感を味わってもらうべく・・・

立体視verも作成!
ちゃんと見えるかな?画像は小さめで見た方が立体視しやすいです。

普通の樹枝状結晶のなかに、こんなコロコロがいっぱい混じってたこの日の雪。
なんとも見てて楽しい雪でした。
2019/4/15 12:00 東北東0.4m/s,-7.0℃
写真の格子は全て1mmです。

あとは綺麗に撮れたかなって雪結晶を適当に。



ちなみに、このブログで雪の結晶の分類について書くときは菊池勝弘さん・梶川正弘さんが書かれた『雪の結晶図鑑』を参考にしてます。
南極にいる間にどれだけの種類を見ることができるかなぁ。

P.S.
この春、みぃつけた!のスイちゃんがバトンタッチ。
いないいないばあっ!のゆきちゃんも卒業。
体操のお兄さん・お姉さんも揃って卒業。

帰ってからEテレ見ると経った時間の長さを痛感しそうな予感がします・・・