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春の嵐、襲来

今日は広く晴れて各地でこの春一番の暖かさ。東京もぐんぐん気温が上がって26.1℃を記録しました。
≪最高気温一覧@気象庁≫

春だなぁ。いい天気だなぁ、と衛星画像を眺めると九州の南にだけずいぶんと発達した怪しい雲の塊が。

実は九州の南ではココだけずっと雨が降って雷も鳴り放題。活発な対流が続いてなかなか荒れた天気になってます。高解像度降水ナウキャストより

ただ、この局地的な荒天、地上天気図を眺めるだけじゃなかなかイメージしにくい。あれ?高気圧が張り出してるんじゃないの?と言いたくなる姿です。

こういった地上天気図でパッと見で分からない現象には、上層の寒気か下層の暖湿気が隠れて悪さをしているのが定番。

今回は後者の下層暖湿が主役で、下層暖湿を見るには予想天気図:FXJPの出番。左上から今夜(17日)、明日朝(18日)、明日夜、明後日朝(19日)の850hPa相当温位です。

なるほど、九州南部に相当温位の高い(=暖かく湿った)気塊が流れ込んでるせいでこうなってるんだなぁ。

あれ?明日から明後日にかけてどんどん西に広がって・・・。

というわけで、明日&明後日の予想天気図がこちら。

南国生まれの暖かく湿った空気をグイグイ引き込んで低気圧が発達。全国的に強風&まとまった雨になって春の嵐(メイストーム)がやってくる予想です。
全国的に影響が広がりそうで今日の夕方には暴風と高波及び大雨に関する全般気象情報も発表済み。

それぞれの地域でいつ頃&どれくらいの影響が出るかは今後の天気予報や気象情報にご注意を。

こんな天気で山に行こうって人はさすがにいないだろうけど、まだまだ山には残雪の多い季節。気温上昇&まとまった雨による融雪災害も気になるところ。
降ったあとも足元は難しいコンディションになるだろうから下調べ&対策は念入りにどうぞ。

低気圧、できる?できない?

今日明日の天気予報でとっても頭を悩ませるのが、14日に本州のすぐ近くでできるかもしれない低気圧。
今のところ予想天気図ではぼんやりと等圧線の凹みだけ書かれてる緑枠のあたりです。

数値モデルさんは下層の暖湿気が入るし、循環もそれなりにハッキリすると主張してらっしゃる。

でもでも。上層の流れとの対応が非常によろしくない!

日本海の低気圧(青枠)とちょっと南側の低気圧(赤枠)は、上層のトラフと下層の暖湿気がバッチリ手を結んで文句なしの低気圧として採用。
さて、それじゃ緑枠をどうしてくれようか・・・。
ホントにできるの?できるとしたらどのくらいハッキリするの?
お前がどうなるかで関東の天気が全然違うんだけど!!
そんな葛藤が今日の予想天気図には込められてます。

こういった下層の暖湿気が中心としてできる低気圧(低圧部含む)は場所や発達具合の予想がなかなか難しく、天気予報が外れる元にもなる嫌なやつ。

そんなモヤモヤをかかえた14日のあと、ちょっと遅れてやってくる紫色のトラフが追いつくと低気圧はひとまとめにグリグリ発達。
メリハリのある分かりやすい気圧配置になる予想です。

こいつはこいつでどこまで本州に近づくか、どこまで北から寒気を引きずり込むかで判断が悩ましいところ。
もしかすると15日に関東で雪が降ったりするかもしれないけど、今の段階だと可能性があるかも、としか言いようがない状況。

これから数日は天気図と予報がどう変わっていくか、そしてどんな結果になるかを楽しんでください。

予報がハッキリしてくれなきゃ困る!という人には申し訳ないけど、こんなときは不確実性が大きくなるのは今の予報技術の限界としか言いようがないです・・・。