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久しぶりの昭和基地!

南極大陸内陸部での活動のため、内陸旅行隊として昭和基地を離れたのが10月18日

6人の仲間と、3台の雪上車。

無限に広がる白い大地をひたすら進む。

風が作り出す雪の造形:サスツルギの荒波も超えつつ…

移動と作業、そして車中キャンプの日々。

昭和基地から270km離れた標高2230mのみずほ基地。
ここに天文台を作ろう!とか言ったとか言わなかったとか。

最終的にはさらに奥、昭和基地から約350km、標高約2500mのあたりまで行ってきました。

共に旅した内陸旅行隊の仲間たち。
そして、越冬隊員31人のうち6人が抜けた状態で昭和基地の生活や業務を維持した仲間たち。

2週間ちょっと、それぞれ大変な時間だったと思う。
本当にお疲れさまでした。

内陸旅行がどんな生活だったか、どんな作業してきたか。
ぼちぼちと紹介してこうと思います。

最後に、帰ってきた昭和基地で記念撮影。
よりもい愛があふれる隊員の力作と共に。

完成度高けーなオイ。

ゆるキャン△@南極

1年で最も寒い時期に向かいつつある昭和基地。
でも、建物の中は発電機の排熱を活かした暖房のおかげでだいたい20℃くらい。

あ~快適だなぁ。

でも…それで本当にいいのか?

これで南極を満喫したと胸を張って言えるのか?

否!

はるばる南極までキャンプのためにやってきた(に違いない)野クルのみんなを見習うべきである!ゆるキャン△×よりもい、エイプリルフールコラボより

というわけで。

ゆるキャン△@南極が開催決定!
勤務と天気のサイクルからずっとタイミングを計ってたけどついに決行の時がっ!!

実施は7月27日の夜。
会場は現在内装・引越し作業中の基本観測棟、屋上デッキ。
写真左の気象棟から右の基本観測棟への引越しがじわじわと進み、60次隊の越冬が終わる頃には屋上デッキは機械でいっぱいに。
まだスカスカな今しかできない、期間限定の特設キャンプ場。

21時過ぎ、満天の星空の元で先発隊が熱く決意表明!
気温は約マイナス20℃。
ゆるくない寒さを楽しむキャンプ、略してゆるキャンの開始w

まずは星空のターン。
澄みきった空気の中で輝く天の川に

大&小マゼラン雲も肉眼でハッキリ
(サボって広角のまま)

星空を楽しんでるうちにオーロラがじわじわと出て

本気を出したタイミングで記念撮影!
我ながら結構うまく撮れたんじゃないだろか♪

眺めたり、撮ったり、寝転がったり。

みんな思い思いに過ごす南極の夜。

夜が深くなると共に人は減り、残るはぼくを含むモノ好き数人。
とびっきりの夜をテントの中で過ごしました。

そして朝。
東の空に逆さまなオリオン座が昇り、細い月と太陽もそろそろ出ようかな…といった頃にキャンプはおしまい。

多少体が冷えて何度か目が覚めたけど、そのたびに空も眺めれたしまぁ問題なし。
一晩中風が弱かったのがほんとに助かった。

すぐ隣の建物には暖かいトイレ、お湯やカップラーメンの補充も簡単。
鍋を作ることもなくお手軽ゆるゆるキャンプ。
ゆるキャンの名に恥じぬお手軽っぷり。
ただし、ビールはさっさと飲み切らないと凍り始める寒さw

キャンプ後は休日日課だけどなんだかんだと仕事があって、寝不足の体にちょっと堪えたけどフル充電した気力でなんとかカバー。

やっぱ外で過ごすっていいな。

日本に帰ったらまた家族とどっか泊りに行こう。
その時は焚火したいな。

そんな想いにまったり浸る素敵な一夜でした。

南極観測隊の基本の「き」~夏隊と越冬隊~

冬至(ミッドウィンター)を過ぎ、極夜も開けて越冬生活もそろそろ後半戦に突入する60次南極地域観測隊の越冬隊。
そういえば観測隊の全体スケジュール、そして夏隊&越冬隊について書いてなかったんで今回はその話を。

日本の南極観測隊は大きく分けて2つの部隊、夏隊と越冬隊がいます。
読んで字のごとく、夏に仕事するのが夏隊。
冬を超えるのが越冬隊。

…ってだけじゃ仕方ないんでもう少し詳しく。

気温や日照時間の細かい話は昭和基地ってこんなとこ(気候編その1)で書いたけど、昭和基地の1年をざっくり図にするとこんな感じ。
比較的暖かく天気も穏やか、そして1日中明るい“夏”が1月を中心とする約2ヶ月間。
夏を挟んで短い春&秋があって、あとは長~い冬。

この短い夏を利用して“しらせ”は昭和基地に大量の物資と人員を運び、短期集中で仕事して、冬が来る前に昭和基地を離れる。
これが夏隊。
“よりもい”のキマリたち女子高生組はこの夏隊って設定でした。

一方、越冬隊は夏隊が昭和基地を離れてる間も残留。
長い冬も観測&基地機能を維持してから翌年のしらせで帰るため、昭和基地には1年ちょっといることになります。
“よりもい”の吟隊長やかなえさんといった観測隊メンバーはこの越冬組が多い描画だったなと。
60次隊だとざっくり夏70人、越冬30人って構成比になってます。

さて、この夏隊&越冬隊の流れをぼく達60次で追っていくとこんな感じ。

夏隊&越冬隊は一緒に日本を出発、12月末に昭和基地入り

冗談抜きに24時間働けますか的なノリで作業を行う夏作業。
大規模工事したり
昭和基地から遠く離れたエリアで調査したり
前次隊の59次隊から引継ぎをもらいつつ各所で作業。

夏にどんなことしてるのか興味のある人は夏隊の公式活動記録である60次隊NOW!@極地研第60次南極地域観測協力@海上自衛隊をどうぞ。
自分が何をしたのかも記録したかったけどもう半年くらい経ってしまった…。

とにかくバタバタしてるうちに短い昭和基地の夏は一瞬で過ぎ去り、2月1日には越冬交代式で基地の管理人が59次越冬隊から60次隊越冬隊に引き継ぎ。

そして60次夏隊と59次越冬隊は昭和基地を離れてく。
特に猛烈に濃い時間を共に過ごした60次夏隊の仲間との別れは涙涙でした…

今、昭和基地にいるのは60次越冬隊の31人のみ。
極夜が明けて次第に明るくなる中で様々な屋外作業が本格的に動き出そうとしてる時期です。

一方、国内では7月1日に61次隊の隊員たちが集う“隊員室”が極地研にオープン。
昭和基地の60次隊と、国内で準備する61次隊との間で様々な情報交換が行われてます。
国立極地研究所@Facebookより

まだちょっと先だけど、年末年始には61次隊が昭和基地に到着。
61次隊の夏作業、そして60次越冬から61次越冬への諸々の引継ぎが終わってから、ぼく達60次越冬隊は61次夏隊と一緒に帰国することになります。
日本に着くのはまだしばらく先の2020年3月後半の予定。

そして61次隊から62次隊へ。
こんな夏~越冬の繰り返しで日本の南極観測隊は成立してます。

この辺の観測隊の全体像を詳しく知りたかったら極地研が出してる公式解説本?なこちらがオススメ。
よりもい好きもファンブックからさらに南極観測隊そのものに興味をもったらぜひどうぞ。

経験者曰く、極夜が明けた後は時間経つのがめっちゃ早い、とのこと。
確かに越冬の間にやることがまだまだ山積みで頭が痛い…。

でも、しばらく昭和基地に引きこもってた時間が終わってこれからは基地を離れて活動することも増えてくる楽しみな時期。
引き続き頑張る&楽しんできます!

南極の夜の過ごしかた

31人だけで過ごす昭和基地の越冬生活。仕事の他に、日々の暮らしに彩りを加えるべく“生活係”ってシステムがあったりします。

実用的なとこから娯楽系まで色んな係があるけど、この日活動してたのは“シアター係”。
その名の通り、みんなで映画見ようぜ!ってのを仕切る係です。

ここは南極、昭和基地。
ということで、上映初めは“よりもい”から♪

上映会場は何かと人が集まってイベント会場となる食堂の一角。
まさにそこに日向がいる。作品の中の世界に入り込んだかのような不思議な感覚。

出発前に国内で見た時も凄い作品だと思ったけど、実際にしらせ、夏作業、そして夏隊との別れを経験した状態で見るとホントに色んな想いを呼び起こされる。
夏隊のみんな、元気にやってるだろか・・・。

そんなことを思いながら今回は9~13話。
見事に今回も泣かされました。
これだけの作品、自分用にもファンブック買っとけばよかったなぁ。

そんな涙涙のよりもい上映会が終了。
感動のオーロラ回のあとに夜空を見上げると・・・出てた。

「本物はこの1万倍綺麗だよ」なんて言ってみたくなるけど、綺麗というより、凄いの一言。

雲よりもずっと高いとこにあるはずなのにすぐ近くにも見えるし、とんでもなく大きいのにどんどん姿形を変えて動き回る。

なんとも不思議で圧倒的な存在感。
完全なる未知との遭遇。
オーロラ、凄いです。

ずっと見ていたい気持ちになるけど…ちょっと寒い。

夜がちゃんと夜っぽい暗さになり、スッキリ晴れた日はマイナス10℃くらい。そして風もそこそこ。
夏が終わって冬が迫ってきてることを日ごとに実感。
今の昭和基地はそんな感じです。

星空も狙って撮ってみたいけど、ここ数日はオーロラがちょいちょい出てるんでなかなか綺麗にとれない。
南極経験者が「星撮りたいのにオーロラが邪魔するんだよ」なんて言ってるのをなんつー贅沢な…と思ってたけど、なるほどこーゆーことか、と実感しつつありますw

南極なう。

ひさびさのインターネット。
ひさびさのブログ更新。

ってことで・・・南極なう。

2018年12月22日、ついに南極・昭和基地に到着しましたっ!!

色々あってすべてが遠い思い出になりかけてるけど、しらせの船旅をざっとおさらい。

2018年11月30日 フリーマントル出港

いきなり酔い止めに頼るなんて情けない…と思ってたら、速攻でお世話になりました。出港してから昼・夜・朝と3食連続で念入りな聖地巡礼をこなした後、諦めて薬に頼ることに。ありがとうア●ロン。

24時間走り続けるしらせの船旅は、めまぐるしく変化する自然を味わう日々。

出港して約1週間で初氷山!

氷山が増えてきたと思ったら…

べた凪で驚くような穏やかな海。

かと思ったら流氷帯に入り、寒々しい景色に一変。

南下するにつれて日ごとに夜が短くなり、ついに白夜がスタート。夜中もこんな空。

そして氷も厚くなり、ラミング開始!まずは氷の割れ目をうまく使いながらこじ開けるように進む。

氷という足場が増えてくると、色んな生き物の姿も。
正面からしらせを見物にきたアデリーペンギンたち。

そんなに近づいて大丈夫か?と心配になるころにやっと事態の重要さに気付く!たまに人身事故が起こるとか起きないとか…

流れ動く流氷帯が終わり、南極大陸の周辺にくっついて動かない定着氷からがラミングの本番。圧倒的な存在感を放つ自然に立ち向かうしらせ。バックして助走をつけての全力前進、氷にぶつかる&乗り上げて割りながらの地道な前進。

じりじりと進み、数日かけて昭和基地が見えてきたところでヘリの登場!

大勢に見送られてしらせを発艦。

氷の海をひとっとび。昭和基地のある東オングル島へ。

で、めでたく最初の写真にたどり着きました。

昭和基地に到着してからバタバタと1週間。今ではしらせも昭和基地に接岸してこんな景色。

とっても短い昭和基地の夏。生活の立ち上げ、物資の輸送、そして本題である各々の仕事。ありがたいことに(?)24時間沈まない太陽のおかげでたっぷり仕事ができてしまう環境。
オーバーヒートしないように気を付けつつ全力で頑張る、そんな日々です。

実際にどんなことしてるかは追々書いてければいいなと思うけど、こりゃ頻繁に整理する余裕はないなぁってのが素直な感触。
各隊員はみんな忙しんで今の昭和基地の様子は極地研究所や海上自衛隊の公式情報を追いかけるのが一番確実かと。

昭和基地にいる南極地域観測隊全体の動きは昭和基地NOW@極地研究所教員派遣プログラム@極地研究所
今回昭和基地に入った第60次隊の動きは60次隊NOW@極地研究所
しらせ&海上自衛隊の動きは第60次南極地域観測協力@海上自衛隊をどうぞ。

“南極の氷”の楽しみ方

砕氷艦しらせ、11月の出発を前に毎年恒例の全国巡航&一般公開がスタート!

訓練として、10月頭にかけて横須賀→横浜→苫小牧→新潟→博多→高松→横須賀と日本をぐるっと一周。

各地の港に寄港したときは一般公開もされるのが定番。しらせを直接見れる&乗れる貴重な機会。文句なしに他に同じような船はないんで気になる人はぜひぜひ。
細かい日程は砕氷艦「しらせ」平成30年度総合訓練の実施について@海上自衛隊やGoogle先生に聞いてみてください。

こういった南極関連イベントでまず間違いなく展示されるのが“南極の氷”。
南極からはるばる持って帰ってきたってだけでもまずまずありがたい気がするけど、今回は南極の氷をどっぷり楽しむ6つのポイントをお伝えしようかと。

① 歴史を楽しむ

南極から持って帰ってきた氷の一番大事なポイント。それは“氷山の欠片”ってこと。

巨大な氷の塊(氷床)に覆われてる南極大陸。
寒い南極では降った雪は融けることなくただ降り積もるのみ。厚く積もった雪は自分の重みでゆっくりと圧縮され、しだいに氷に変わってきます。
その氷も自分の重さでゆっくりと海に向かって流れ下り(特に流れが速いとこが氷河)、海に向かってせり出し(棚氷)、バキッと割れて流れ出す(氷山)。棚氷@Wikipediaより
※日本語のいい図が見つからなかった…

南極からお土産に持って帰る氷はこうした長い行程の最後、氷山の欠片を切り出してきたもの。

最初の“降った雪”からどのくらい時間が経ってるかというと…ザッと数万年!

数万年前というと、最後の氷河期(氷期)の真っ只中。
はるか昔に降り積もり、氷河期を生き抜いた氷の末裔が目の前にあると思えばありがたさ倍増間違いなし。
途方もない時間の長さに想いを馳せてもらえればと。

② 見た目を楽しむ

南極の氷、塊だと結構白っぽい。
でも、小さな欠片を手にとって眺めるとこんな感じ。

氷そのものは透明だけど中に小さな気泡がいっぱい。このせいで塊として白っぽく見えてます。
この細かな気泡が“南極の氷”であることの何よりの証拠。

降り積もった雪からできた南極の氷。
雪はたっぷりと空気を含んでて、ムギュッと圧縮されて氷になるときに空気も一緒に圧縮される。
その空気が丸まって閉じこめられたのがこの気泡。
中には氷河期のウン万年前の空気が詰まったまま。
南極の氷は、昔の空気のタイムカプセルってことです。

降り積もる雪が氷になるから、深く掘れば深いほど古い氷が見つかる。この氷から色んなことがわかるんだけど、もうちょっと勉強したら改めて詳しく取り上げようかなと。

さて、本題に戻って南極の氷の楽しみ方の続き。

③ 感触を楽しむ

じっくり観察したとこで次はそっと触れてみる。
軽く手のひらで触れて、冷たいけどちょっと我慢。
すると、小さくパチッと、プチっと、小さく何かが弾ける感触が伝わるはず。

これは氷が融けて、気泡にギュッと詰まった昔の空気が弾け出る時の衝撃。

いま、その手には南極のウン万年前の空気がくっついた。

④ 音を楽しむ

音を楽しむのに便利な道具が使い捨てのプラコップ。

コップに南極の氷を入れて、ちょいと水を入れて氷が融けやすくする。
それからコップに耳を近づけると… パチパチっ、シュワシュワっ、そんな音が聞こえるはず。
太古の氷から太古の空気が飛び出すハーモニーをお楽しみあれ。

※塊の氷しか展示してないとこじゃ集中して耳を澄ませるしかないです。

⑤ 香りを楽しむ

④で音を楽しんだら、そのままこちらへ。
コップの中には太古の氷から弾けだした空気がいっぱい。
つまり、氷の中は太古の地球の大気そのもの。
コップの中の空気を吸う、それは氷河期の南極で息をしてるのと同じ。

で、どんな香りかって?

それは気分の問題かな…

⑥ 味を楽しむ

そして、最後の楽しみ方。
見て、触って、聞いて、嗅いだらあとは味が気になるところ。

ぜひ味わってもらいたいとこだけど…
残念ながらイベントでは食べるのは禁止!

雪を食べるようなもんで変な物は入ってないと思うけど、衛生管理も消毒してない物だからやめといてねってこと。

どーしても気になる人は、どこか身の回りで最近南極観測隊に参加した人を探すか、将来の観測隊を目指して頑張りましょう!

南極行くと、氷を掘るついでに流しそうめんしたり、カキ氷にしたり。詳しくは極地研究所のアイスオペレーション@昭和基地NOW!!をどうぞ。
“よりもい”でもキマリ達が参加&食べてたやつですな。

昭和基地NOW!!@極地研究所では、いま南極で観測隊がどんなことやってるかを随時更新中。
南極に興味のある人は時々覗いてみてくださいな。

2020年の春には60次隊がせっせと掘った南極の氷を日本にお届けします♪

8月頭に空と南極のイベントありまっせ

前回とはガラッと変わって、今回は自然科学を楽しもうぜ!な話。
8月頭に気象庁と国立極地研究所でそれぞれ一般公開イベントがあるんでご紹介です。

まず、8月1日(水)と2日(木)は気象庁夏休み子ども見学デー

〝子供見学デー〟って名前だけど、もちろん大人も大歓迎。全体的にゆるめな雰囲気ではあるんで、大人はその辺の職員捕まえて聞きたいことを遠慮なく聞いちゃってください。

気象庁内の南極観測チームもブースを出して、南極の氷や防寒服を展示予定。
せっせと南極に向けて旅立つ準備をしてる隊員(ぼく含む)や南極経験者がおもてなしするんで来場の際はぜひお立ち寄りください。
2日の15:00~15:40には南極昭和基地との中継ライブトークも予定してます。

あと毎年人気なのは予報や地震の作業現場を見学するツアー。事前申込みをしてるんで気になる人はお早めに。
いっぱいだったり予定合わなかった人は、少し仲間を集めれば平日に見学することはできるんで改めてどうぞ。
見学について@気象庁

続いて、8月4日(土)は国立極地研究所の一般公開、極地研探検2018

北極と南極で活躍する幅広いジャンルの人が集まる極地研。トークセッションや体験コーナーも豊富でちょっと羨ましくなるほどの充実っぷり。
自然科学にちょっとでも興味があるひとはきっと楽しめるはず。

もちろんこちらも中継しながらのライブトークあり。
しかも一度に北極と南極、地球の両極を楽しめる豪華仕様!

よりもい関連の展示や上映会もあるみたいだし、聖地巡礼の機会にちょうどいいかも。
作中ではあまり触れられなかった、そもそも南極行って何するの?を存分に味わえるかと。

真夏のド真ん中にちょっと南極気分を味わってみてはいかがでしょ(^^)

【読書感想文×2】南極で生き物を愛した人と、空を愛した人

最近は何かと南極絡みの本を読むことが多いけど、今回はその中から印象深かった2冊をご紹介。

まずは田邊優貴子さんによる〝すてきな地球の果て〟

よりもい(宇宙よりも遠い場所)見てて、「あ、これは…」と思った。
こうすればもっと分かりやすいかと。

たぶん、よりもい作中で報瀬の母、貴子が書いた本である〝宇宙よりも遠い場所〟デザインのモチーフだろうな~と。
狙ってか、名前も田邊優貴子と小淵沢貴子で似た雰囲気。

田邊優貴子さんは極地を中心に活躍する生物学者さん。

…ってことだけは知ってたけど、よりもい見た時点でまだ読んではなかった(^^;
で、今回の更新になったわけ。

極地に向かうきっかけから、実際に南極と北極に行って出会った感動を生き物との関わりを中心に綴った手記的な雰囲気の強い1冊。
本当に極地が好きで、生き物が好きで、この世界が好きで。
そんな溢れ出る気持ちがよく伝わってくる素敵な本。
南極に興味があるなら一度読んで損はしないはず。
もっと早く読んどけばよかったな~。
よりもい視点でも色々思ったけどそれは後で。

この本の難点をあげるとすれば手記的な要素が強いんで、あらかじめ南極や北極の写真や映像をそこそこ見てればすんなりリンクするけど、前知識がない状態だともしかすると入り込みにくいかも??

パートごとにまとまって素敵な写真も数多くのってるけど、あくまでもメインは文章を通して田邊さんの感動を追体験するって本な気がしました。

そこでもう1冊のオススメをご紹介。

こちら、武田康男さんによる〝世界一空が美しい大陸 南極の図鑑〟

武田康男さんは〝南極の空を見る&撮る〟ことを目的に南極を目指した空の写真家。
個人的にかなり親近感を感じる動機ですw

こっちは素直に主題は〝南極の自然の写真集〟で、写真に筆者の想いや解説が付く形。
目の前に広がる圧倒的な自然を切り取った作品がズラリと並んでます。
南極ってどんなとこだろ、と思ってる人は先にこっちをみた方が分かりやすくていいんじゃないかなと。

田邊優貴子さんと武田康男さん。

同じ南極を舞台にしていながら、生物学者と空好きが見る景色の違い。
もちろん重なる視点もあるけど、やっぱり生き物を見ちゃう人と、空を見ちゃう人。
手記と写真集という表現の違い。
あと、田邉さんは夏の南極だけ。武田さんは越冬隊として丸ごと1年の南極って違いも。
読み比べるととても面白い2冊なんでぜひセットでどうぞ。

さて、ここからはちょいとアニメ好き属性強めな話を。

よりもい見てない人はなんのこっちゃ、だと思うんでスルーしちゃってください。
できればよりもい見てからまたどうぞ。
アニオタ以外が見ても面白いっすよ!(たぶん)

報瀬母・貴子のモデルの1つになったであろう田邊優貴子さん(少なくとも本においては)。
田邊さんは生物学者、貴子は作中から察するに天文系の人。
学問のジャンルは違えど、〝すてきな地球の果て〟を読むときっと貴子の〝宇宙よりも遠い場所〟もこんな南極への好奇心と感動と愛情に満ち溢れた本だったんだろうな~と思う。

でも、そんな本を残して母:貴子は南極から帰ってこなかった。
そして取り残された娘:報瀬。

当然本を読んでも母の想いや感動を素直に感じられるはずもなく、ただ戸惑うばかり。
意を決して南極に向かうも、実際に南極に立ってもその気持ちは変わらない。

戸惑いもがき続ける中、仲間の助けでついに長年の想いが溶け出し決壊した報瀬。

作中では描かれなかったけど、きっと帰ってから(あるいは帰りの船旅で)お母さんの〝宇宙よりも遠い場所〟を読み直したんだろうなぁと。
どんな気持ちだったんだろう。
ちゃんとお母さんの想いは伝わったかなぁ。

あぁ、そんな想像をするとまた涙が…。

ってな感じで、よりもい という作品を味わう上でも〝すてきな地球の果て〟は結構意味のある1冊だと思う。
よりもいを楽しんだ人はぜひ手にとってみてください。
ホントに南極に行きたくなるかも!?